けーせらーせらー

仕事、メンタル、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

書評のようなもの ④

4前回の記事の続き

偶然本屋で見つけた「イライラ・怒りをとる技術」(下園壮太氏著)を読みました。

下園壮太氏の著作は2度目ですね。

 

kesera22.hatenablog.com

著者は、怒りに関しても、メンタル同様、休養の重要性を協調されており、
また、怒りについての具体的な複数の対処法と、怒りが発生する原理、職場で怒りが発生しやすい理由についてわかりやすく説明されております。

この数年、私は「怒り」にどう対処すればよいか、色々考えていて、複数の本を読んできました。

「アンガーマネジメント」、宗教による考え方、哲学による考え方、脳科学による分析、etc.

納得できるところもありましたが、発生するメカニズムの解明がメインで、どうも現実社会での怒りへの対処については物足りないと思うところがありました。
この著書で、その物足りなかった部分も含めて網羅している気がしています。

感情的なアプローチ、疲労、防衛記憶、警備隊長、どれも言い得て妙です。

職場での「怒り」は、「期待」と「比較」が原因というのは納得。
特に私は、「比較」でいつもイライラし、怒りを感じているようです。

また「恨み」に対する記載があります。
この「恨み」までに至った「怒り」に踏みこんだところが、他の書籍とは違うところです。
目的があって怒る、理性でコントロールできる、快感のために怒る、といわれるのには抵抗のあったこの「恨み」による「怒り」を、きれいごとでなく踏み込んでいるところに価値があると思っています。

道徳的、理性的な面のみのアプローチだけでない本です。何度か読み返そうと思っています。

 

ちなみに、

私も「エビデンス」は嫌いです(笑)。