けーせらーせらー

仕事、メンタル、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

「HSP」は一部の芸能人の自己申告で下火になったと思う。

HSP、という言葉があります。「繊細な人」という訳され方をされたりもします。
HSPに関する本を読んだ時、自分にも該当する箇所があるなあと感じました。

特に、五感に関するテーマの話。私は聴覚過敏ぎみなので、具体的な対処法として紹介された耳栓はその後の生活に大いに役に立ちました。現在ではノイズキャンセリングのイヤホンをすることでかなり生活がしやすくなっています。本の表現の一部については多少気になるところもありますが、自分にとって有益だと思う対処法があり参考になりました。

というわけで、実生活に役立つこともあるHSPの本ですが、一部の芸能人が「自分はHSPである」と告白し始めてから、逆に下火になった気がしています。というのも自分はHSPだと告白した芸能人の中に、「不倫で他人を傷つける行為を行った芸能人」や「他人を罵る芸風でのし上がった芸能人」がいらっしゃったからです。

自分が繊細であるならば他人の痛みにも敏感であるはず。またはそうであるべき。

他人を傷つける言動は鈍感なのに、自分に跳ね返ってきた時には自分は繊細だから、という都合のいいいい訳に使われてしまった”HSP”。こうなると、一般人も公表しづらくなってしまったのではないかと思っています。

そもそも、HSPは”他人”に配慮してくれ、というものではなく、自分のために、自分の心を理解し、自分で自分を守るためのテクニックとして理解するものでしょう。