・労働者が払った雇用保険料が、雇用調整助成金という名目で会社にバラまかれている。
・雇用調整助成金のせいで、労働者の雇用保険料率があがった。
上記のような意見をSNSで見かけました。これは間違いなのではないか?と思い、今回記事にしました。理由は以下のとおり。
- 雇用調整助成金の原資は雇用保険2事業。
- 雇用保険2事業の負担は事業主のみで、労働者負担ではない。
- 雇用調整助成金の上限金額の1日8,355円(現時点)までは雇用保険2事業からでており、15,000円(12,000円)の上乗せ部分、つまり15,000‐8,355=6,645円は一般会計(税金)から支払われている。
- 労働者が負担している一般の雇用保険は、雇用保険二事業に”お金を貸している”状態であって使われているわけではない。
上記の理由で労働者が払った雇用保険料が雇用調整助成金でばらまかれているわけではない思うけど、どうでしょう?
当然、貸した穴埋めのために労働者負担分も使われていると思うし、その貸した金額を一般の雇用保険料で賄う可能性もあるので、お金に色がついていない以上間違っているとはいえませんが、あっているともいえない。
あと、あれだけ休業補填しろとか、2年前騒いでいた結果として雇用調整助成金がばらまかれていたのだから、当然その財源は誰かが負担しなければいけなくなる。
雇用保険料が増加する人は反対している人は最初から雇用調整助成金に反対していたの?
または、雇用保険料の10月からのアップは、オミクロン株が猛威を振るっていた今年の春に決まったと思うので、その時に反対したの?と思う次第。
ただし、
私も負担する側なので、雇用保険料を値上げするのかよ!とは思ってます。だって私、この2年半コロナ禍でも休業をしていないから、休業手当を1円も貰っていないし、無職の時の失業手当はコロナ禍でも従来通りの日数で終了しているし、雇用されている人の給料は保証されているのに、このタイミングで無職の人はなんの保証もないのは不公平だし、雇用保険料をあげられるんだよ、ムカついてます。
ぶっちゃけ雇用調整助成金の特例は今すぐ中断して、休業手当とかではなく、国民みんなに対処しろ、と思っています。
尚、私が知らないだけで無職の人にも保証しているかもしれませんので、その時のことを考えて抗議とかはしません。