今朝のニュースで、老人ホームでの夜勤介護職員による
入居者の虐待事件について報道していました。
朝なので、詳しく覚えていないのですが、その事件から、
夜勤の介護職員がストレスと悩みを抱え込んでしまうこと、
そしてストレスや悩みを職場の同僚上司に打ち明けて共有し、
解決していくことの大切さを訴えておりました。
夜勤介護職員の辛さ、ほぼ一人での勤務からくる、
肉体的精神的負担の重さは、想像できます。
これをどうにかする方法として、いくつかの案が提示されていました。
適当な司会者と、適当なコメンテーターによる適当なコメントで終える
ワイドショーや情報番組とは違ったことは評価に値すると思います。
ただ、どうしても弱いという印象は拭えません。
というのも、やはり、根本的な原因である
人手不足の解消の手立てに踏み込めなかったことです。
従業員や利用者へのフォローも職員の充足があってこそ。
周りの職員も自分のことでいっぱいいっぱいで、
他の職員をフォローする余裕がないのは、
介護業界に限らないと思われます。
職員は、誰でもいいというわけではない。
その仕事への適正判断と教育必要ですし、
そのためのお金と時間が必要です。
しかし、その手立てがない。
介護保険料の高騰への対処、
労働者一人当たりの生産性という
相反する論理が立ちはだかります。
繰り返しますが、私はこの番組を批判するつもりは毛頭ありません。
むしろ、労働者のつらさに目を向ける構成であったことは
評価したいと思います。