巧遅は拙速に如かず

仕事、自己啓発、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

メンタル疾患によりお休みする著名人のニュースについて思うこと

久しぶりのタイトルに沿った記事です。
数日前の話になりますが、著名人2人がメンタル疾患により休業するというニュースがネットのニュースで報道されました。
ご快復をお祈りします。

以下、自分が言いたいことです。(上記2名の方とは無関係です)

どうしてその病気になったのかという原因分析や、どれくらい重いのか、などという、憶測の追加コメントはするものじゃないと思っています。

休むことから、仕事の関係者に理由として病気を発表したということであって、
それが、メンタル疾患であろうが、他の病気であろうが、病名は関係なかろうと。

あと、医師の方は、特定の病気の人についてコメントするべきでないだろうと。
主治医が話せば当然守秘義務違反であるし、そうでないならば、なぜ実際診察していないのに話をすることができるのかと。

実際、最近、こういう場合に主治医でないタレント医師が、特定の個人の病状について推測コメントをするニュースはだいぶ減りました。(病気自体の説明は別)
メンタル疾患について認知が大分されてきたのだと推測します。

結局、私が何をいいたいのかというのは、次から。

私が10数年前、メンタル疾患で通院をしていた頃の話です。
当時、色々な本を探して回復に役立つ情報がないかと思っていたところ、とある本を発見。購入して読みました。
タイトルは「〇〇〇〇と新型うつ」。(〇〇は人のお名前が入りますが伏せます。)
著者は著名な精神科医
その内容は、〇〇さんという特定の方の病状について、色々と病状とか原因とか正しい病名とか書かれており、そして、一般的な患者の話、新型うつに話を繋げていました。
そして、当時はやっていた「新型うつ」患者の問題をクローズアップさせ、〇〇さまと、「新型うつ」患者を批判する本だったと思います。

当時、メンタル疾患を患っていた私は、この本に大変ショックを受け、体調が悪化しました。

なぜ、勝手に人の病名やその原因を本という形でオープンにするのか。
もし、診察したことがあるなら、なぜオープンにするのか?
もし、診察したことがないなら、なぜ憶測でものをいうのか?。
そして、新型うつとはいえ苦しむ患者を、精神科医が批判するのか?と。

医師も人ですから、態度に問題のある患者もいるでしょうし、偽証の患者もいるでしょうし、怒り、憤りを覚えたりする患者もいるでしょう。

しかし、医師として現時点で理解できない病状の人を「新型うつ」という名のカテゴリーに入れて、「仮病」「詐病」というレッテルを張るのは人としてどうなのだろうかと。

多分、病状が不明な〇〇さん、そして、行動が理解できない「新型うつ」患者への批判をあわせて本にしたい出版社の意図があったのかと思いますが、メンタル疾患の患者として、この本の内容に当時、非常に傷つきました。

数日後、自分の主治医にその話を聞いたところ、主治医からタイトルと著者名を聞かれたので、伝えました。

すると主治医は著者名を聞いてすぐに「その本は処分したほうがいい」といわれ、すぐ廃棄しました。

尚、10年前の話です。今だったら、内容は変わるかもしれません。誹謗中傷で訴えられる昨今、著者名とタイトルは伏せます。
ただ、今でも私は、その著者名とタイトルは覚えております。
そして、その著者の本はこれ以降二度と買っていません。

自分が診察したことすらない人の病状をたとえ医師であれ、どうこういうべきはない、と思っています。自分がその当事者になればわかります。

結論です。

あなたに私(患者)の何がわかるのか。

医師の公での発言で、同じ病名の人がどれだけ周りから誹謗中傷をうけるかわかったうえで発言しているのか。