けーせらーせらー

仕事、メンタル、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

メンタル疾患と自動車の運転。

メンタル疾患にかかり退職し無職になった時に、自分の車を売りました。保険料、駐車場代、ガソリン代、車検代等維持費がかかる上に殆ど乗らなくなったためです。

それから数年経ち、社会復帰した後も車を買うことはありませんでした。電車通勤であったことや復帰後の給料では購入または維持することが難しかったものあるのですが、なによりこの間に車の運転が非常に怖くなったのです。

そしてその後転職活動をした結果ひとつの会社から内定をいただきました。しかしそこは面接で会社を訪ねた時にわかったのですが、出退勤時間とダイヤから車通勤は必須でした。
そこで家族の車を借りて同乗してもらったうえで、その会社の行き来をしてみました。
すると運転中恐怖でガタガタ震えだしてしまい、途中で何度も停車し、命からがらで家に帰ってきました。とてもではないが通勤できない…。内定を辞退することにしました。

そこから家の付近で車の運転の練習をした後、電車通勤と車通勤両方が可能なところで内定をもらい、当初は電車通勤しつつ車の運転を何度か試し、自信を取り戻した後車通勤に切り替えました。途中で自分の車も買いました。また乗れなくなることも考えて安い自動車を買いました。(この自動車がアタリでとても気に入ってしまい今でも乗っています。)

さて前振りはここまでとしてどうして車に乗れなくなったのか、振り返ります。
上記内定辞退をする前に、通院している病院の医師および精神保健福祉士の方にも相談しましたが、当時は明確な答えはでませんでした。

でも、今だと答えは明確です。メンタル疾患の原因でもある不安が色濃くでたためです。その不安とはつまるところ、事故が怖い。

その不安への対処として以下のことを実践しました。
1つ目。まずは練習。近いところか始めて徐々に経験を積む。運転に慣れる。
2つ目。具体的に何が怖いのか明確にする。すると、狭い道の車の対向で動けなくなること(自宅の近くは狭い道が多い)。狭い駐車場での駐車。1車線で後ろの車から煽り運転されることであることがわかりました。
そしてそそこから、まずは上述したとおり練習すること、そして車幅の感覚がわかりやすく運転しやすい自動車を購入すること、狭い道は当初は遠回りでも避けて、後ろの煽りについては、なるべく2車線以上の道か煽られたら店などで避けることができる道を選ぶことで対処しました。慣れた後は、あえて法定速度どおりに走ってみて本当に煽っているか、単に後ろについているだけなのか様子を見ることにしました。大抵は後ろについているだけのようでした。最後に、自動車保険でできる限りのリスクに備えました。すると、不安はかなり軽減しました。

なにがいいたいかというと、メンタルが弱っている時は不安が増大し自分でこれをコントロールできなくなる状態の時があること。不安というのは実際に対処すれば軽減できること。その軽減策は頭で考えるだけでなく、実際に行動すること。行動は簡単なことから始めて、徐々に慣れること。ここでは運転しやすい自動車を例にだしましたが、気持ち以外の金銭的、物理的な手段をもって対応する方法でも採用すること。

アタマで考えて不安を取り除こうとしてもなかなか取れないものです。かといっていきなりショック療法をすると、かえって不安や恐怖が増大する場合もあります。小さなことからできることからコツコツと行動していくことです。