4月は人事異動の季節です。3月になって色々周りがざわついてきました。
確定情報がない段階で、人事とのコネ持ちを自称する予想屋が登場するのは、転職しても昇進、異動のある会社はどこでも同じなんですね。
人事経験のある自分としては、予想屋の予想は自分の願望と自分の評価が入ったものであるし、そもそも人事異動は一人の評価と適正だけで決まるのではなくて、退職者の補充やローテーションによる玉突き、仕事量の増減、経営状況、今後の経営方針、コネ、経営層の横やり、外とのしがらみなどなど色々な事情がからむことなので、異動がその人にとって、その組織にとって最適なものであるとは限らないことはわかっているつもりです。
ですが、やっぱり気になる。
やはり、自分の評価が気になる。異動によって自分がどう評価されているかどうか分析できるから。
他人の異動が気になる。自分と合う人と一緒の担当になるか。今後うまくやっていけるかどうか。
他人の評価が気になる。自分が評価していない人が評価されるとがっかりする。そう物事は単純でないことを知っていても気になる。
人間関係なんて実際一緒に仕事をやってみないとわからないのに気になる。
自分の評価や考えと一致しないことで、人事は職場を理解していない、と怒る。
人が不足しても怒る。人が過剰になっても怒る。
その職場に最適な人員と適正な人数になることなんて無理なんてことはわかっているのに不満がでる。
結局、人間関係を、他人の評価を気にしている。
快適な職場環境は自分が決めるものとか言っておきながら対人関係を気にしている。
小学校のクラス分けの頃から気にしているけれども、組織に所属する間はずっとこうなんだろうなあと我に返って苦笑してしまう。
多分、会長、社長になったとしても完全に思い通りな人選にはならないんだろうなあ。しかし仮にもしそうなったら、ワンマンすぎて恐怖政治でイエスマンばかりになり恐らく会社が潰れるので、誰か1人の思い通りの組織にならないことのほうが、組織の中長期的な発展にはいいのだろう、と思う今日この頃です。