けーせらーせらー

仕事、メンタル、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

仕事のやりがいは、「他者貢献」か「達成感」

就職転職の際の目的の一つに「やりがい」のある仕事を探す、というのがあります。
ただ、私自身色々な仕事をこれまでやってきましたが、どんな仕事でもなんらかの「やりがい」を感じる時がありました。やりがいというのは一体どこからくるだろう?と思っていました。そこで、今回は「やりがい」をテーマに記事を書いてみようと思います。

まず初めにそもそも、仕事とはなにか、という原点に戻ってみます。
・仕事とは、生きるための手段として「衣食住」を確保するために「お金」を稼ぐことであり、
・「お金」を稼ぐというのは、他人からお金を得ることであり、
・他人からお金を得るということは、他人に物かサービスを提供する対価を得ることであり、
・他に提供する物、サービスというのは、他人が生きるために必要なものか、他人が喜ぶものか、他人の代わりに行うサービスです。

要するに他人からの金銭を得るための手段が「仕事」。そこに自分の「やりがい」が必要かどうかというと必須のものではない。「やりがい」はそもそも自己満足の世界であります。しかし、その他者から金銭を得る過程の中で自分がどう感じようとも個人の自由であり、そこに「満足感」や「幸福感」を感じること、それ「やりがい」といえるのかと。

では満足感や幸福感を得るためにはどうしたらいいかというと、他者から金銭を得る過程の中で他者から感謝される、他者に喜んでもらう、というのもひとつです。これが、よくいわれる「他者貢献」ではないかと。本当に他者が喜んでいるかどうかは他者本人でないとわからないので、あくまで自己の印象として「他者に貢献」したと感じるかどうかです。
では、他者が喜んでいるかわからない状況の場合で自分が満足感や幸福感を得るためにはどうすればいいかというと、よりうまく金銭を得ること、より多く金銭を得ること、より効率的に金銭をえる過程の中で、自分なりのスキルや経験を積み上げていくことに自分が「達成感」を得ることかと思います。

長くなりましたが、本題にもどると仕事の「やりがい」というのは自分が満足する以下の2通り
・他者の喜びに貢献すること、要は、人様のお役に立つこと
・金銭を得る手段を構築する過程で「達成感」を感じられること

WBCが今行われています。1年半前の東京オリンピックとは違い大盛り上がりです。
これは、東京オリンピックと違い、観客がいるかいないかの違いもあるかと思います。
そして選手も(私は選手ではないので推測です)観客がいるかいないかで「やりがい」が大きく違うと思うのです。勝つことで観客が喜ぶ=他者の喜びに貢献できますし、どうも観客がいないとそれが掴めず、自己満足の世界にいるような気がします。勿論対価を払って試合を見る人がいないとお金は得ることができませんが、仕事に満足感を得るためには、やはり自分が確認できる「他者」の介在が大きく左右されるのではないかと思うのです。
もちろん客が喜べばなんでもいい、というわけではないので、野球選手の場合はやはり野球という競技を通じて喜ぶ手段を提供しているわけです。そしてその手段は野球選手自身が選んだわけで、その手段を得るための過程と結果、つまり、プロ選手になり、日本代表選手になり、その過程でスキルと経験を得て、勝利に自分が貢献することが満足感に繋がるのではないかと。