けーせらーせらー

仕事、メンタル、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

メンタル疾患の予防に個人でできること

以前「メンタル疾患」を予防するために会社でできることについて書いた。そこで今回は、で個人でできることは何か?ということについての検証記事である。

私はメンタル疾患寛解後、どのような状態になった時に調子を崩したか記録するようにしている。このブログでも何度か書いたが、今回自分の頭のなかを整理してみようと思ってあたらめて記事にしてみた。尚、今回はメンタル疾患寛解後から約10年以上たった後の今の状態で、特に再発などしていない状態の時の話である。メンタル不調の時や、復調間もない段階の話でもないのでご注意いただきたい。

あと私は医師でも、臨床心理士でもない。あらゆる個人に効く統計データをもって発言しているわけではない。あくまで、私自身が「これはメンタル的に良くない状態だな」と思ったことであって、誰でも当てはまるものではないので、そこもご注意いだたきたい。

音が気になる時は、心理的に不安定な時

私は「聴覚過敏」なのだが、この音が気になる時と気にならない時の差が激しい。騒音レベルの音量は別にして、単に人が話している、車の音がするだけでも心理的に落ち着かない時がある。

これについて色々自分なりに分析しているのだが、「焦っている時」「〇時までにこれをやっておきたい時」「急いでいる時」「体調が良くない時」「気分が良くない時」「イライラしている時」「空腹時」にこの傾向が強いと思う。つまり、心の余裕がない時である。

つまり「音」が、自分の心の余裕度を測る基準にもなるわけである。

では、それがわかったとして、どうするか?頭で気になる理由が理解できたとしても、一旦気になった音を無視するのは困難だ。生活音を止めることはできない。(例えば図書館でうるさい人間には文句をいうが。)

だったらどうするか?

自分の解決方法は「ノイズキャンセリング」と「耳栓」である。特に今のノイズキャンセリングの効果は本当にすごい。頭の理解で心を落ち着かせることなどできないので、物理的な道具に頼るのもひとつの手である。耳栓は、仕事中とか睡眠中とかどうしても他の必要な音はキャッチしたい時につける。

ちなみに私は職場で「耳栓」を付ける許可を貰っている。いつもつけているわけではないが、どうしてもキツイ時はつけさせてもらっている。自分の心身の健康を守るためには必要なことだし、耳栓は音をシャットアウトできない代わりに、電話とか呼ばれる声とかは聞こえるので、意外と業務に支障はない。

それに一番の効果は「いざとなったら耳栓をつけることができる」という状態にいることである。これの心理的安定効果は大きい。心の余裕が生まれて、かえって職場では音が気にならなくなった。

過度な防犯意識は疲弊する

私は防犯意識はかなり強い。これは遺伝だろう。母親など家の近くで音が聞こえれば泥棒でないかと確認するほどである。

この防犯意識自体は良いことである。いまだに老いた母親が詐欺や泥棒にあっていないのは、運もあるが、防犯意識もある。

当然、防犯意識のある、なしで犯罪にあうかどうかが決まるわけではないし、犯罪にあう=防犯意識が低い、というつもりはない。例えば凶器を持った悪意ある人が窓を割って侵入されたらどれだけ意識を高く持っても防ぎようがない。だか、犯罪にあうリスクを下げることはできると思う。

だが、この防犯意識が”強すぎる”、というのも考えものなのである。例えば、外出してもカギをかけたかどうか気になるし、道を通る人を見ればすぐに警戒するし、外出して楽しい時間を過ごすとか、家でのんびり過ごすとかができない。気の休まる状態ではない。

例えば、今日昼寝をしていたのだが、近くの家を訪ねてきた人がチャイムを鳴らしても反応がなかったようで、家の庭とかにいるかどうか確認するために大きな声で呼びかけていたようだが、私はその音に反応して飛び起きたのである。上記の理由はあくまで起きた後にわかった理由だが、起きた瞬間はいきなり家の近くで大声が聞こえたことで驚いて、心臓の動悸が激しくなって眠れなかった。

メンタル疾患というのは「警戒」しすぎると意識も影響する。また「睡眠不足」は不調に繋がる状態である。戦争に行っている兵士や、野生動物ではあるまいし、ちょっとした音で目が覚めていたら神経が持たない。

だが、私はちょっとした音でも夜でも目が覚める。この場合どうするか?

解決策は「睡眠用耳栓」と「スマートウォッチ」である。耳栓で音をシャットアウトするのはさきほどと同じだが、普通の耳栓を睡眠中ずっとしておくのも耳が痛い。だが、今は睡眠用の耳栓というのがあるのである。世の中、便利になったものだ。あと耳栓をしたら、朝の目覚ましで起きられないのではないか?というのが懸念材料であったが、今のスマートウォッチは手で震えて起こしてくれる。つまり音が聞こえなくてもいける。

あとは普段家で過ごす時間は防犯意識の高い人といっしょの部屋にいないことである。どちらも気が落ち着かない。ほか、この時期だと窓を閉じて「クーラー」をつけること、ブラインドを落として、他人が歩いているところを見えないようにすることであろう。

家に帰ってから仕事が気になった時

私は早朝とかに昨日終えた最後の仕事をちゃんと終えたっけ?と思うことが増えた。メンタル疾患になる前にはこんな心配をしたことはなかった。これは時間外労働が全くできなくなったことの弊害。ちょっとの間でも切り良く終えたほうが休みはきちんととれると私は思っていて、休日に仕事のことを気にするぐらいならば、きりがいいところまで多少の時間外労働をしてもよいと思っているし、その時間に残業代をつけろ、とは私は思っていない。

だが昨今はそうもいかないようだし、人によって性格は違い「定時になったらどんな状態でも、また明日やろう。」とスパッと割り切れる人もいる。それに1分でも時間外労働をしたら時間外割増賃金を出すのが法律上のルール。そこをズルズルとしていたから、サービス残業が横行したわけであるから、これについては自分のやり方を認めよとは思わない。

むしろメンタル的には「定時になったら、時間になったら、スパッとその仕事を終える」という思考を持ったほうがよい。スパッと切り替えることが、充実した休息もとれるし、睡眠もとれる。

ではどうしたらいいか?スパッと割り切れない理由を考えてみる。

①次の仕事の時にこれまでやったことを覚えておく自信がないから。だから忘れないように、スマホに記録しておけばいい。今のスマホはその予定時間に通知してくれる。手書きのメモ帳では通知はしてくれないので、本当に今は便利である。

②失敗を恐れているから。気に病むぐらいなら、いっそのこと失敗してみればいい。人の安全や生命の危機に瀕するものでなければ、取返しがつく。ぶっちゃけ会社の使用者責任になるし。個人事業主の場合ならば、損害賠償保険に入っておけばいい。

③焦らないように、終業時間ぎりぎりまで仕事をしないことである。きりよく終わらせることが大事である。尚、世の中には就業時間ぎりぎりに仕事が来る場合があるが、そう毎日そういう事態には陥らない。毎日でなければ、たった1日でメンタル不調にはならない。

尚、そんなことを気にしないぐらい強いメンタルを持つという解決策があるかもしれないが、仕事において忘れると、期限に間に合わないと取り返しのつかない仕事があるのでそのレベルを真似するのは、仕事をするうえでは得策ではない。

また個人事業主の場合、このあたりのプレッシャーは労働者の比ではない。どこかで経営者が書いたメンタルヘルスについて読むことをお勧めする。一般労働者向けの本とは違う面もあろう。

タスクの同時進行は頭と神経を疲労させる

世にいうダブルタスク、トリプルタスクをこなせる人は仕事ができる人といわれがちだが、これはかなり浮浪する。シングルタスクでやれる方が疲労度も少ないし、完成した仕事の質も違う。だが、世の中シングルタスクだけですむ仕事などそうそうない。お客一人にかかりっきりでできる仕事などそうない。同時進行しなければいけない時もあるし、シングルタスクのみでやっていたら、そのタスクが終ったら用なしになってしまう。

よって複数の業務を兼務することは当然だろうし、自分個人の仕事だけ見ているのでなく、組織全体の状況も俯瞰できる人の方が仕事はできる。

だが、それは疲れる。そして焦る。疲労もメンタル疾患の最大の敵だ。

この解決方法は、できる限り1つに集中することだ。イメージ的には順番に粛々とこなすというイメージ。同時にやろうとする時間帯を極力減らすよう時間管理する。期限を整理しておく。期限がわかれば、保留しておくということもできる。

焦らない、という意識を強く持つこと。焦らないようにするにはどうすればいいか考えること。焦る時間をなしにするために粛々と目の前のことをこなして量を減らしていくことである。

といっても絶対にシングルタスクだけですませられる時ばかりではない。ただ、長期にわたって複数の業務をし続けない限り、そしてその複数の業務をし終わった後は、楽しい時間を過ごす自分へのご褒美を与えることであろう。

明日、来週まで待つ心の余裕をもつ

今日中にしなければならない、という強迫観念を持つ人もいるが、今日したい、今したいという欲求が止められない人がいる。

私だ。

私は明日または後日に延ばされることが嫌いだ。よにいうせっかちだが、これも心の余裕を奪う性格である。

原因を究明してみる。明日まで放っておくことができないのは、明日忘れてしまう心配があるから。今日やらないと売り切れるなどの心配があるから。今日病院で診察しないと病気が悪化してしまう恐れがあるから。つまり先延ばしをすることで損失をしてしまうと心配していしまうからである。

心配は要するに予期不安でもある。自分で予想しているに過ぎない。その損失を許容できれば、腹を括れば、心の余裕が生まれる。

ミスをしたかと休日悶々とするならば

現代社会、カスハラ対策が始まってきているが、もともとなぜカスハラが起こるかと言うと、なんらかのミスをしたことでそのカスハラの加害者に被害を与えている面もある。

あとお客、取引先に経済的な損失を与えたり、事故をおこしてけがをさせたりすることはあってはならない。個人情報の漏洩も客に不利益を与えており、それは取り返しのつかないことの場合もある。

上司がパワハラ対策として強く怒らないかもしれないが、客に被害を与えてよいはずがない。客になんらかの商品やサービスを提供することで労働の対価となる金銭を受領しているわけであるから、欠陥のある商品や品質の悪いサービスを提供してよいはずがない。文章を書くだけの仕事でも、誤字脱字だらけの文章で対価を得られるはずがない。

だからこそ仕事は緊張するわけである。対価を得るということは、その商品やサービスに責任をもつことである。責任を持たない仕事をして、金銭を稼げるほど世の中はそこまで甘くない。

だが、いつもそんなミスなく緊張した状態でいることはメンタルには悪影響である。それに極度の緊張状態の方がミスをする可能性がある。

ではどうするか。一度初歩的な失敗をしてみることである。車の事故で例えると、事故をしない方が一番いいが、初めての事故が人をはねたりする重大事故の場合、パニックになって逃げだしてしまうらしい。その前に、一度対人でない小さな事故を起こしたほうが、今後のためになる。どこに気を付ければいいか。どういう状態だとミスをしてしまうか、という経験をしておくことがいい。ミスをすることはよくないが、一番肝心なのはミスをした後の対処である。素早く的確な対応がとれるかどうかは、一度ミスをしておいた方が心理的に楽になる。

またミスをしてしまったかもしれない、ミスをしないように、と気をもんでしまうようならば、もうミスをしたと腹を括って認めたほうがいい。そして、ミスをした後にどんな被害がでたか確認して、その後にどんな対応をするかを考えたほうがいい。

勿論、まだミスをしたかどうかわからない段階で、ミスしたかどうか気に病んでしまう場合は別である。徒労に終わる可能性があるので、ミスしたかどうかの確認が大事で、ミスしたかどうかの確認できない場合は、その確認ができる前は気を他のことにそらした方がいい。

ちなみにミスをしたことを”注意欠陥”という障害だということで、それは”個性”と言う理由で他人にそのミスを許容することを仕事の場でお客に求めることは私は同意しない。仕事は繰り返すが金銭で対価を得ているのだから。そして、ミスというのは他人に被害を与えているのだから。被害者に許容を要求するのはどうかと思う。注意を怠りやすいのならば、チェックリストをつくるなりして自分なりの改善する努力をしたほうがいいし、適性のある職種についた方がいい。

そんな私にも”理解のある彼”がいます。は解決策ではない。そういうエッセイがあるから解決しない。”理解ある彼がいる”=”自分のミスを許容しない相手は理解がない。=許容しない相手が悪い、という論法は解決策としてはよろしくない。

万人に効く対策は「十分な睡眠」「運動」「休養」「趣味」など

以上が私なりの対応策である。勿論個人差があるので誰もが当てはまるとは思っていないし、むしろ真逆の性格の人は対策もまた真逆になるかもしれない。

最後に万人に浮く対策を複数あげてこの記事を終える。

  • 1日7時間以上の睡眠
  • 適度に運動する
  • 休日に休養する(休日に遊びに行くことが全員の正解ではない)
  • 休日に仕事のことを忘れられる没頭できる趣味をもつ
  • LineやSNSの既読、いいねを常に確認しない
  • メールやラインのチェックを常にしない(返事が多少遅れても気にしない)