巧遅は拙速に如かず

仕事、メンタル、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

根回しの重要性と仕事の苦悩

世間は、お盆休みらしい。

私は仕事であった。まあシフト制勤務である以上、夏休みでなく、お盆休みを過ごす人が優先であると思っているから、それは仕方がないと思っている。

お盆に仕事、といっても外回りも電話をかけてもほとんどの会社はお盆休みである。よってこの期間に邪魔されずにたまった事務作業を消化するいい機会と思っていた。そう思っていたが、世の中自分の思い通りにはいかないものだ。

「私はそんな話を聞いていない」という報連相ができていいない愚痴を、その報連相をしなかった人間がお盆休みであったため、連日できかされる羽目になった。

報連相、つまり根回し。「根回し」というと、無駄な行為、生産性の低い行為、と昨今は言われるようだが、チームプレイをするにあたって、この「根回し」というのをおろそかにすると、チームというのはあっさりと崩壊する。

私は20代の頃、この「私は聞いていない」という理由で話がとん挫した苦い思い出があるので、なにか事を進めるにあたってはこの「根回し」をする。なにか事をなそうとするならば、キーパーソンに対する事前説明はかなり重要な行為であると思っている。(別に関係者全員の根回しをする必要まではないと思う。繰り返すが、キーパーソンへの事前説明である)

口頭での説明が一番だが、時間がないならば「メール」などの連絡でもよいと思う。その根回しをしないことで、余計な感情、自分が疎んじられている、自分が外されているという負の感情が生まれる。それが足を引っ張る。キーパーソンが非協力的になれば、話が頓挫する場合がある。

人間はだれしも感情で動いている。自分をのけにされたら、だれしも協力しようと思うわけがない。ビジネスは損得も大事だが、感情が最優先。合理的とか将来性などちょっとアタマの回る人間、とくにキーパーソンになるほどの人物ならばなんとでも理由など作れる。

この「根回し」ができない、いや「根回し」をしない人間が世の中には本当に一定数いる。トップダウンで、他への影響を気にせず物事を決めるトップと、根回しをおろそかにして痛い目にあったことのない年下に多い。別にその張本人がそれで痛い目をしたり、思わぬ妨害を勝手にされても、第三者の私がどうこういう気はない。

一番腹が立つのが、根回しをしない人間の尻ぬぐいのため代わりにフォローするという無駄な神経を使う仕事をさせられる時である。これほど無駄な時間はない。

疲れた。