巧遅は拙速に如かず

仕事、自己啓発、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

度胸、愛嬌、算用は誰にとっても大事

ことわざで、以下のようなものがある。

男は度胸、女は愛嬌、商人は算用」

このことわざは江戸時代の頃なので、今とは男女の役割は異なるし、今は商人というか商売をしている人がほとんどなので、この区切りは現代社会とは異なる。時代によって役割が変化していたのだし、その時代はそういう時代だったのに、今の価値観を過去にも押し付ける役割が多すぎる。このことわざをそのまま使えば、今のメディアとSNSのなかの言葉の切り取りと他人を非難するのが大好きな人間が「男女差別、職業差別」として位置づけ、その発言を非難し、撤回と謝罪を要求してくるだろう。

だが、この男、女、商人という言葉を外したらどうだろうか?人生において

「度胸」「愛嬌」が重要というのは、現代社会でも当然通じるし、商人でなくても、算用、つまり正確な計算と金銭管理は誰にとっても重要である。

人生において「度胸」ほど重要なものはないし、度胸はどれだけ勉強しようが、経験しようが、他人から教えてもらおうが身につかない。あくまで自分自身の心の持ちよう。未知のものへの挑戦、断られる、怒られる、無視される、恥をかく、失敗する、損をする、そんな不安や恐れに立ち向かう精神性が未来を創る。安定、誰かが先に作った安全な道に続く、失敗に対する叱責、現状維持を重んじる組織ほど「度胸」のある人間は損をする。別に度胸などなくても人生は生きられる。むしろ度胸がないほど、安全を重んじるので人生は安定長期化し、弱者に転落しない可能性が高い。まあ、そんな社会の雰囲気が今の日本の停滞を招いたのだけどもね。

メンタルが弱いのと、度胸がないのとは違うからね。

「愛嬌」だって重要だ。男にだって重要だ。むしろ男のほうが人と接し方において重要だ。間違っても「愛想」ではない。人を引き付ける能力、巻き込める能力、協力してもらえるというのは重要だ。人間1人でやれることはたかが知れている。どれだけ頭がよくても周りが敵ばかり、という状態では「度胸」や才能があっても前に進まない。

「算用」だって重要だ。正確な計算、そして金銭管理は重要だ。たまにお金の使い方が杜撰な人がいる。配偶者に「算用」のある人を置いて、その人に任せられる人はいいが、そのお金は誰かに取られる可能性があるし、今や後払いサービスとか、スマート払い(リボ払いのこと)、残高クレジットなり、ただの借金でしかないのに、カタカナを使われるとその仕組みを理解しないで、自分が最先端にいるオサレに使っている意識何だろうか。サブスクなんて余分な出費になる可能性大。だからこそお金にまつわる管理能力は重要だ。

知識や経験や経歴や能力よりも、度胸、愛嬌、算用が生きる上では大事、というお話でした。