最近、日々の仕事に恐れを抱いていた。
ふと頭に、悪い予感がよぎる。相手が怒る、クレームになる、自分では対応できず答えに窮する、会社全体のトラブルに発展する予感がする。
そして、不安になる。
自分は失敗するのではないか、間違っているのではないか、聞かれたら答えられない質問を誰かにされることがふと頭によぎる。それに備えなければ、と思う。
そして、焦る。その焦りが収まらない。
上記に備えて準備しているうちに終業時間が迫る。今日の仕事を明日に残したとき、朝寝ている時に翌朝の悪夢になるのだ。これでは疲れが取れない。だからこそ、なんとかしてその日のうちに終わらせようと焦る。焦れば視野が狭くなる、ミスをする、見落としをする。そんなことはわかっているのだが、睡眠をしっかりとりたいので焦りが止まらない。
そして、そのミスを他人に指摘される。他人の言葉が異常に腹立たしい。
焦りから、そんなことになってしまう理由は自分でもわかっている。相手は悪くない。相手が悪くないとわかっているからこそ腹が立つ。そしてさきほどの焦りと相まって、一刻も早く終わらせたい自分の仕事を邪魔されているかのように思えて、責任を転嫁して腹が立つ。
そして、他人の顔色を窺う。他人に忖度する。
他人の発言に傷つくからだ。傷つきたくないからだ。20年前と違って、上司や先輩の言葉遣いは丁寧だ。だが自分の心が過剰反応する。自分が否定されていると思う。また、自分もなぜこのようなミスをしたのか記憶がない。記憶がないので、改善できない。
未来への不安、失敗への恐怖、焦り、正論に対する怒り、他人の顔色窺い、ケアレスミスの増加、自分に対する不満。
私は今の仕事があっていないのではないか?と思う。
だが、ではほかのどんな仕事があっているのか、といわれても思いつかない。自信を喪失し、不安になっているなかで、これなら自分はできる、という仕事の確証が持てない。
そして、またひとり、入社時に同じ部署に配属されてた人が、異動先で退職届をだしたという話を聞く。私だけが置いて行かれている。私だけが決断できていない。
早く退職すべきではないか?そう7月下旬から思っていた。だが、この猛暑ではスーツを着て転職活動するのは暑くて頭が回らない。どうするべきか?と悩む。
「静かな退職」という本を読むが、自分が期待していた「働かないおじさん」に関する本ではなく、無駄な接待や飲み会を避けつつ、就業時間内に仕事を終わらせて、業務では成果をあげ高評価を保つ、生産性の高い優秀な人の話であった。違う、そうじゃない。そんなことはできない。そんなエリートの真似はできない。
とまあ、長々と悶々としてきたが、ふと気が付いた。
「今の私は自分の時間を自主的に生きていない。その理由は自分の責任で動いていないからだ」ということに。
退職すべき、と思いつつも、なぜ他人に遠慮しているのか?とどのつまり、他人に責任を負わせているだけだ。他人から責任を負わせられるのを避けているだけだ。批判されて、傷つくのが怖いからだ。傷つくのを恐れながらも、数字を増加させて、上司にいい顔をしたいため、焦って仕事をするから、よけい失敗する。
自分の時間を生きるというのは、他人に嫌われてもいいから、自分の好きな通りに生きる、という意味だけではない。仕事を「いい加減にする」という意味でもない。
自分に降りかかってくるどんな出来事に対しても、自分で責任を背負う、けつをまくって、性根を据えて対応する、毅然と対応する気概を持つ、ということだ。
そう思えるときに、時間が自分のものに返ってくる。
頭をよぎる悪い予想。予想通り悪い結果になっても責任を持つ。
相手が想定外の質問をしてきて答えられないかもしれない。もしそうならば、自分の力不足を正直に認め、謝罪すればよい。
焦りも、先々の失敗や遅延、低評価を恐れてのこと。失敗や遅延を認めること。そのまま低評価を甘んじて受ければいい。失敗したら、自分がその責任をとればいい。
他人は自分の思い通りには動かない。他人に話しても伝わるのは3割程度と聞く。だったら伝わらないことがある事実を認め、受け止める。
他人の言動に腹が立つのは痛いところを突かれたからだ。自分が否定されたと思うからだ。自分の邪魔をされると警戒するからだ。だったら、自分で判断して勝手に行動すればよい。他人に評価してもらいたい、と思わず、自分の時間を自分の責任で動けばよい。
繰り返すが、どんな自分に不利な出来事も、思い通りにならない現実も、不幸な出来事も、不公平な出来事も、理不尽な出来事も、完璧でない自分も、受け止める覚悟を持てば、不安や焦りは小さくなる。不安や焦りを消そうとするからかえって大きくなる。あって当然である。その事実を認める。傷つかずには生きていけないことを認める。
最悪「責任をとれ」と会社から言われたときに退職すればいいだけの話。退職するとかなんとかいっているのだから、退職すれば済む話である。要するに、「自分を評価しないなんて許さない。僕ちゃんが退職すると、お前ら困るぞ」と甘えているだけの話。自分を評価しない人を退職することで見返そうとしているだけ。ただのかまってちゃん。
とまあ、ちょっと前に読んだ本の内容を思い出したことを盆休み前に書きなぐってみた。