けーせらーせらー

仕事、メンタル、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

話を聞いて不安になる時は

人から話を聞いて、急に嫌な気分になる時がある。

一例として、「家の前で工事をするよ」という話を聞いて嫌になったとする。

嫌な気分になった理由は何か?

  • その工事の騒音によって自分の日常生活に支障をきたさないかという不安である。
  • 必要のない工事をされて騙されていないかという不安である。
  • その工事にかかる費用を業者から通常より高く請求されないかという不安である。
  • 工事をすることで隣人に迷惑をかけて苦情をいわれないかという不安である。

要するに、将来にマイナスの出来事が発生しないかという不安である。

自分の金銭を失う不安、平穏を奪われる不安、他人からの攻撃による不安である。

さらに簡潔に言えば、「金」「評価」「平穏」「人間関係」を揺るがしかねない「不確実な将来」は不安になるのである。

ただし、新しいことを始める場合には同様な不安は必ず起こる。引っ越し、就職/転職、入学でもおこる。新しいことを始めるには必ず「金」「評価」「平穏」「人間関係」が維持できない可能性があるからである。

そう思っていた時に、とある人が言った。「現状のままでいいのですか?」

そう、だからといって現状維持をしようとしたら、上記の問いを思い出してみるといい。工事をしなければ、腐敗や経年劣化により壊れる可能性がある。将来に対して何もしないのも「金」「評価」「平穏」「人間関係」を維持できる保証はないので不安なのである。

人間が生きる上で不安というのは程度の差はあれ必ず何らかの事柄発生する。想像もしていないことは不安にならないかもしれないが、それを防ぐには、極端な話、思考を完全に止めるしかない。ことはできない。ただ、その不安を減らすことはできる。

それは行動することである。調べることである。予測しうる損失に不安を覚えるのならば、調べて自分がその損失に耐えうることができると思えばよい。できる限り損失を減らすよう行動することはできる。また何か行動しているとその不安は忘れる。ただそこで「考えている」だけでは、想定しうる最悪の事態を思い浮かべてしまうより不安になる。

「案ずるより産むがやすし。」すでに昔の人が答えをだしているのだ。