「心配事の9割は起こらない」というエビデンスのある話がある。
将来のことをあれこれ心配したとしても、7割ぐらいはその心配事は発生しないし、2割は、心配していたことが実際起きたが、自分の想定していたことよりも影響は小さいらしい。だから、先にあれこれ心配しても仕方がない。
だが、想定していなかったことが、いきなり発生することがある。その時に、どう反応するかも気にしないといけない。
想定外の出来事が起きた時に、不安になる場合。それは、まず不測の事態というか、最悪の事態をとっさに想定してしまう性格だということだ。自分に被害が生じないか、トラブルに発展しないか、とネガティブなことに発展することを想定し、事前に対抗策を練ろうとする。
だが、とっさに物事を悪いほうにとらえてしまうのは、悪い癖。最悪の結果になるかどうかは、ちょっと考えれば想定できる場合があある。冷静に考えると案外、最悪の事態は杞憂である場合が多かったり、現時点では不明瞭で根拠のない心配。危機管理意識が高いと思えるから、時間を少しかけて、まずは冷静になるのを待つのがよい。
また、想定外のことがあると、怒る場合がある。これは自分に不利益が生じるのではないかという危機感、自分の評価が低くなるのではないか、低く見積もられているのではないかという疑いである。これも「自分が低く評価されて困ることがあるか?失敗して困ることがあるか」と冷静になって考えてみると、案外、悪い事態を想定して、想像で怒っている場合もある。そこまでの事態ではないことが多い。
そもそも、他人の評価など気にしない、他人は勝手に評価すればよい、と思えばそれほど怒らない。実際に低く評価される事態となれば、自分の身の丈にあった評価をされるよう、働きかける冷静さを取り戻せる。怒りに身を任せてしまったら、ますます評価が落ちる。そもそも他人の評価など、自分の人生にとって、取り返しのつかない事柄ではない場合が多い。
焦る場合も、悪い事態を想定しているから焦る。「そんなに急ぐ必要があるか?挽回できる時間があるか?」と自問してみると、意外とそんなに慌てるほどでもないことが多い。焦るとかえって失敗する可能性も視野にいれると冷静になれる。
というわけで、想定外のことが起こった場合でも、それに対して過剰に心配しても過剰反応である場合が多いので、反論しようとする口を一旦閉じて冷静に現状分析をすることを優先し、自分への被害がどれだけあるかまずは確認することをお勧めする。
尚、この場合の最悪の結果、というのは逃げようのない事故や急病でけがや生命の危機に陥った場合は除く。こればかりはどうしようもない。天と医師に身を任せるしかない。