巧遅は拙速に如かず

仕事、自己啓発、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

ホワイト企業の定義、って何?

ブラック企業。かつてはインターネット上のスラングだったと思いますが、今や世に知られた言葉です。この定義は、国で定めていますが、「ブラック企業」は人それぞれあると思います。過酷なノルマ、長時間労働、ひどい人間関係、法令違反などなど。ざっくりいえば、このまま働いていれば体か心を壊すであろう企業であるかと。特に命を軽んじる企業なぞ、滅ぶべしと思っています。

では反対に「ホワイト企業」って何でしょう?「ブラック企業」の反対語ですが、ブラック企業ではない、という定義ではないと思います。
ノルマがない、定時帰宅、多い休日、有給休暇が取りやすい、低い離職率パワハラセクハラがない、人事評価が明確、良好な人間関係、良質な顧客、高い給料、などなど。
…そんないい会社があったとして、離職しない以上、新卒以外で求人がありますでしょうか?求人があったとして、何の成果もスキルもコネもない人が入れるでしょうか?また、どこでその成果やスキルやコネを獲得しますか?親のすねかじり以外で。ユーチューバーで自身がホワイト企業に入社して、転職をすすめている人いますけど、そのユーチューバー、動画を見る限り、ホワイト企業云々ではなく、個人としてかなり優秀なうえに努力家で、どこでも通用する人材だと思いますよ。ユーチューバーで成功する人は、一握りですし。

そもそもそんな状態を40年以上維持できる法人がありますでしょうか?公務員は今や長時間残業、住民からの苦情対応が多いと聞きますよ。楽な天下り先があったとしても、その前に公務員としてトップ近くまで登りつめないといけないですよ。どこかにぶら下がって楽できる会社ですかね。

心身の健康を壊さない企業を探す、自分が重視する条件にできるだけ合う企業を探す、というのはわかるのですが、漠然とした”ホワイト企業”に入る、というのがちょっとイメージできないです。ホワイト企業に入りたいという志望動機の人は、給料に見合う働きを期待できないイメージなんです。法人としてそういう人をわざわざ雇う必要性がないイメージなんです。ホワイト企業に転職したぜ、という方は、前のブラック企業と比較してホワイトという意味か、本人が優秀で業務を容易にこなせるだけのような気がするんです。

という、自分への戒めでした。