けーせらーせらー

仕事、メンタル、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

面接成功のポイントは、求人企業の期待に沿うかどうか。

以下、転職面接に関する、エビデンスのない推測記事。尚、大量採用の会社は除く。

転職面接の際には、いかに自分が御社で役にたつか、自分のこれまでの経験を踏まえてアピールする。

面接が上手くいかないときは、面接官に自分の言葉が響いていない印象を受ける。面接官から「求めている人とは違うんだな~」という雰囲気を感じる。面接官が淡々と事務的に面接を済ませようとする感じがする。人事責任者からは冷淡な扱いを受ける。

面接が上記のような展開になるのは、私は自己PRが下手なせいだとこれまで思っていた。話し方が下手、過去の経歴がわかりづらい、自分が前職までと同様面接先の企業でも活躍できるという説得力を感じさせられないからだ、と思って面接の答え方を試行錯誤していた。

私が当意即妙な回答をしていないのは確かであるし、上記の考えが誤りだとは思っていない。自己PR力を磨いた方が良いのは確かだ。

でもふと思った。採用通知を受けた会社は、面接時にそんなに会話がうまく展開しなくてもなんとなく相手からの好印象を感じることに。自分のアピールで好印象を引き出した、という感じではなく、面接前から好印象のような感じ。採用を前提にして、見落としがないかの確認のような面接、という感じを受ける。

これを一言で表すと企業側の「期待」が面接で会話をする前にあるからのではないかと思う。求職者側はこの会社に入社したいという「期待」をもって面接を受けるが、求人側も、この人物は今求めているポジションにあう人なのでは?という「期待」を面接開始前にもっている感じがする。

求人企業は求人票を出す際は、求めている人物像、というのが予め頭にあるはずだ。明確なものでなくても、面接担当者それぞれで違う場合もあるが、何かイメージがある。具体的にはお客や同僚に対して人当たりのいい人、リーダーシップのありそうな人、組織にフィットしそうな人、営業で好成績をだしてくれそうな人、兎に角真面目にやってくれる人、仕事の内容など状況の変化に柔軟性に対応できそうな人、とある特定の業務を任せられる人、薄い年齢層を埋めてくれる人、etc。

それはなかなか公表される求人票には書かれていない。今や下手なことを書くと人種、性別、年齢などの差別につながりかねないし、自社の弱点を公表してしまう恐れもある。また面接や履歴書等で、話を盛ってさぞ自分が企業側の希望に一致しているとアピールする人ばかりになりかねない。

例えば人事、という職種での求人だったとしても、とある企業は「学卒採用が最近上手くいかないので、他社で学卒採用のノウハウを持った人」を探していたとする。そんなことは書けないので、人事、採用とか職種を書く。そういう求人に、人事でも労務畑で学卒採用経験がない人が応募しても「違うんだな~」ということになる。(これは実際面接時に最後に言われたので事実。)

話をまとめる。

要するに、求人票には書いていない求めている人物像が求人企業にはあって、履歴書などの書類と面接開始時での最初の印象で、企業側が求めている人物像に当てはまるという「期待」をもってもらえれば、面接で多少失敗しても採用されたりする、ということだ。そしてその「期待」は求職者には事前に把握できない。裏を返せば、採用されないと思っている会社も会社側の希望で採用されたりすることもある、ということだ。

仕事探しは、あまりにも雑な職務経歴書でなければ、応募しまくった方が、自分を求めている企業に出会える可能性があるので、質より量、職務経歴書の推敲量より応募件数という行動量だ。