けーせらーせらー

仕事、メンタル、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

「メンタル疾患経験者だから面接に落ちる」は自分の妄想ではないか

過去に、自分が面接に落ちるのは「メンタル疾患」になった人を企業側が敬遠しているからだ、記事にした。

この考えを企業側が持っていないはずはないと今でも思っている。現に面接においてそういう風に言われたことは事実である。(過去記事参照)雇っていきなり休職されたら困る、のは雇用する立場で考えれば当たり前だ。また現にすぐに退職してしまった事例を経験上知っている。ただ、その事実を私が引きづりすぎているのではないか。

一番気にしているのは、他でもない私自身ではないかと、色々な本を読んで、色々な情報や経験を経て最近思い始めた。「再発しないだろうか?」と不安な気持ちで転職活動していることが面接ですけてみえているからではないか。

また、落選の一番の理由は、人気のあり競争率が高い大企業の人気のある職種ばかりに応募しているからではないか。競争率が高い企業は能力が高い人が集まる。単純に他の応募者より劣ることを、メンタル疾患を言い訳にして目をそらしているのではないか。

再発が怖いのなら、再発率が低いであろう求人に応募するほうが自分の不安感が表にでない。再発への不安を抑えるには「いつだって辞めてもいい、クビになってもいい」と腹を括れる、開き直れる会社にいこうと思った時だけだ。それに人気のある大企業の中途採用は、当然ながら求められるレベルは高く仕事はキツイので当然再発のリスクは高まる。そして受かったら絶対にやめたくないと思うから、再発への不安を解消できない。そんな不安な人を、人を選べる余裕のある大企業が敢えてとる理由がない。ブラック企業からヌクヌクホワイト企業へ、などというのはそれなりの実力と面接対策があってこそだ。

先日テレビでインタビューを受けていた人を視聴した。いくつもの仕事を掛け持ちしている人で、そんな仕事があるのかと初めて知った短時間勤務の労働をしている人だった。こだわりやメンツを捨てれば、コロナ禍中などならいざ知らず、今は仕事が見つかる。正社員雇用が絶対ではない。生きていくために金を稼ぐために仕事をするのなら、複数の仕事を掛け持ちしたっていいはずなのだ。

結局私はいまだに世に言う「いい学校、いい会社」「やりがい」の呪縛に囚われている。その呪縛を親や世間のせいにするのは私の年齢からすれば、情けなさすぎる。

自分がしたいことを追い求めるのもひとつだが、自分が何ができるのかというのも考えたほうがいい。今更「成功者」という肩書、「病気からのカムバックを果たした」と褒め称えてもらうという幻想からそろそろ目を覚ますべきなんだろう。私は。