巧遅は拙速に如かず

仕事、自己啓発、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

転職/移動先で最初の数週間気をつけること

転職/異動先に赴任した際の最初の数週間気を付けている発言、考え方

①できない理由、間違えた理由を長々と言い訳しない

いきなり最初からできる仕事だったならば日雇い雇用でいい。最初から完璧にできるとは誰も思っていません。ただ、できない理由、やれない理由をくどくどと言い訳しないこと。それは過剰な自己防衛であり、相手には自分は悪くない、言い換えれば、ここの教え方、やり方が悪いといっているように聞こえかねません。聞いている方は気分がいいものではなく、出鼻での同僚先輩に対して信頼関係を気づくのに躓きます。「すいません、以後気を付けます」と言えば終了する話。

②自分を大きく見せようとするための発言をしない(特に管理職、専門職)

自分が”できる人材”である、見下されたくない、あなたたちとは根本的に違うんだ、という思いから自分を最初から高く評価してもらおうとする発言をする人がいます。具体的には「自分は〇〇ができる」「自分は〇〇をしてきた」など。職場の人にとってこれらの発言は「そんなこと聞いてね~よ」「マウントとってくんじゃねえよ」「口ばっか動かしてんじゃねえよ」と警戒されます。また「これは間違っていないか」とか「前の職場ではこうだったのでこうすべきだ」などいきなり相手を否定することで相対的に自分が格上であること、優秀であることをアピールする発言は、相手にとってかなりマイナス。そんな発言は、前職の知名度や地位で人を判断するレベルの低い面接官だけにいえばいい話。自分ができるかどうかは、発言ではなく成果で示せばいいだけの話。

尚、こういう発言をする人は、総じて仕事ができないわりにプライドだけが高い能無しだと私は思っていました。しかし実際自分が年をとり経験を重ねると、昔話をしたくなったり、こうすればいいのではないかと、話に割り込みたくなる欲求がでてくるものだと身をもって知ることになりました。年をとるとそうなるのかもしれません。これに関しては特に意識して気を付けています。

③必要以上に謙遜したり、おどおどしない

相手に警戒されないようにしているのか、不安なのかもしれませんが、新卒ならともかく経験者なら、鬱陶しいし、無能な人間に見えます。

④迎え入れる側も多忙な時期である可能性を考慮に入れる

総じて人を受け入れる組織というのは人が足りていないか、異動で担当が変わったりして忙しい時期です。自分のために時間をさけない場合もあります。積極さのアピールもいいですが、相手の状況も見て判断しましょう。
以下、実体験です。4月1日に中途入社してきた人がいましたが、4月1日の仕事の忙しさで誰も相手をする余裕がない時があって、4月1日の定時後に入社した人の仕事の担当が決まって、4月2日から教える準備をしていたら、4月2日の朝に退職する旨を連絡してきた人がいました。”必要とされていない””歓迎されていない”という理由でした。いやいや4月1日だけで判断するなよ、という話です。
念のためですが、声をかけてくれるまで待つというわけではないです。空気を読む、というとなんだかいやなフレーズに聞こえますが、状況判断といえば伝わるでしょうか。仕事だけではなく”状況判断”はいつどんな時でも大事です。

まとめ

要するに、偉そうにする必要はないが、へりくだる必要もない、ボーとしていてはいけないが、焦る必要もないということです。成果でアピールです。中には、初日からいきなり全部できることを求めるような職場もありますが、そういうところは極度の人手不足か、管理職に問題がある地雷ですから例外です。

おまけ①例外的な職場

たまにですが、わざとできそうにない仕事を最初に振ってどうふるまうか様子を見ようとするケースもあります。人によって向き不向きがある仕事で、不向きな人はすぐに辞めてしまうような仕事の場合、教えてからすぐに退職されると教えた時間が無駄になるので、仕事の適性があるかどうか、あなたが3日で逃げ出すようなタイプかどうか見極めるためわざとハードルが高めのことを要求する場合もあります。

おまけ②できる管理職

できる管理職は、新体制になったら、誰が仕事ができるかできないか、誰が中心人物となるか、誰が組織の問題児か、誰が態度をころころ変えるタイプか(こういうタイプは困った時に逃げ、肝心な時に役に立たない)見極めるため最初は様子見をしています。

おまけ③質問で自分のレベルはばれる

質問内容で教える側は現時点の業務に関する知識レベルや能力はわかるものです。よって事前準備は勿論大事ですが、実力は大体ばれますから肩の力を抜いた方がいいです。尚、レベルがバレるのを警戒して質問もしない人は論外。