けーせらーせらー

仕事、メンタル、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

新しいことをする時は、事前情報を仕入れすぎないこと。

今までしたことのないことを実行するときは不安がよぎります。特に、新しいことを実行する予定があるのだけれども、それは今すぐすることはできなくて、1か月先とかしばらく空白の期間があいた後に実行する場合。(ここから先の文章では先のことを1か月先と表現します)
不安を消すための最善の対処は「行動すること」です。不安になるのは「考える」から。考えると悪い事態を想像してしまうから。だから、すぐに行動に移せば「考える」時間がなくなるので「考えなくなります」。しかし上記のように新しいことを1か月先にしかできない、すぐに行動することができない場合はどうしてもその1か月間「考える」時間ができてしまうのです。そして不安になる。

また、考えた結果、複数の選択肢が思いついて、その中からベストの方法というのを選ぼうとするとどうしても不安になります。経験がないので、どれがベストな方法なのか自分ではわからないのです。
対処法として「先人の知恵」を借りるというのも一つの手はあります。経験者に尋ねてその経験を活かすという手です。ですが、経験者が教えてくれることは大成功か、失敗に偏る傾向があります。問題なかった、まあまあだったというのは経験として記憶に残りにくく、失敗したほうが記憶に残るからです。そして大成功した場合も記憶に残りますが、大成功というのはまわりの状況、運に恵まれた場合もあり再現が難しい場合があります。よって、他人の経験というのは聞かないほうがいいケースも結構あります。悪い情報ばかりにふれると「不安」になりますし、自分も大成功しようとすると、裏返しで「失敗したくない」という心理が働き「不安」になります。よって、経験者の情報というのは常識といってもいいレベルとか、自分が思いもよらなかった目から鱗の話とかに限った方がよいと思います。

ネットの情報とかもあまりよくありません。失敗したケースの方が検索するとでてくるからです。まあまあの結果というのは記事のネタになりにくく、成功した事例は大抵はあえてネットに公表したりしませんし、公表する場合は「成功者」「武勇伝」として、多少話をオーバーにしがちです。
特に、自分や家族の病名と、就職することが決まった段階での就職(転職)先はインターネットで調べない方がいいです。病気が悪い方向に進んだ場合(例えば死亡率10%の病気でも、90%の生存率より10%の死亡例のほうが目に留まる)、退職した人のネガティブな投稿(退職した人は高確率で不満があって退職しているため。しかし退職者がいるから求人があるともいえる)に心が揺さぶられ、不安が増大します。

話を戻しますが、結局新しいことをするときに、常識は別として、成功や失敗の情報や経験談をもとに始めようとはしないほうがいいと思っています。情報を仕入れようというのは心理的に、成功しよう、失敗したくないという思いがあるから。そのため「不安になる」わけです。
新しいことなのだから失敗することもある、失敗したら撤退すればいい、再チャレンジすればいい、と考えるほうが「不安」は少なくなると思うのです。現に成功する人はそういう挑戦的か柔軟な思考をもっている人が多いと思います。多くのチャレンジをしているから経験値がたまり成功の糧となっているわけです。

新しい職場、新しい学校・クラス、新しい住所、実際に始まってみないとどうなるかは誰にもわかりません。始まる前の「不安」は根拠のない「妄想」でしかありません。

尚、当然ですが、事前の準備自体を否定しているわけではありません。