けーせらーせらー

仕事、メンタル、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

令和4年度になぜ転職活動をしなかったか頭を整理してみる。

昨日の記事で人事異動があったと書きました。つまり今年度は転職はしませんでした。というよりもその前段階である「転職活動」すら令和4年度は結果的にしませんでした。
転職活動用のブログを作っておいて、なぜ自分は転職活動をしなかったか?
大げさにテーマにするような人様にいうような大した理由ではないのですが、その理由をアウトプットして自分の考えを吐き出してみて記録に残しておこうと思い、今回記事にしてみます。
別の理由として、去年の春頃に「転職活動再開」という記事を書いていたことに昨日気づきました。(記事の最後にリンクを貼ります)確かに去年の春に色々準備を始めようとしていたのですが、夏頃にはすっかりその活動はやめていました。それは何故だったか?これも人様にいうほど大したことではないのですが、文章にして頭の中や気持ちを整理してみようと思います。

感情的になるのを抑えたら転職活動する気も失せたから

転職活動をしようとする気持ちが失せていた、というのが転職活動をしなかった理由です。去年の春頃まで仕事への不満が溜まり続け、体調も崩し、このまま現在の仕事を続けることの限界を感じていました。しかし、次の仕事が決まらないまま、マイナス感情をもったまま退職すると、次の転職活動の面接の際に退職理由の説明で躓き、面接が突破できません。これは前回の転職時の最大の課題でした。次の転職の際には退職理由で躓かないようにしよう、そのためには明確な退職理由にしよう、そのためには退職理由の説明の際に感情的にならないようにまず怒りの感情がおさまってから転職活動をしようと考えたのです。怒りというのはしばらくする収まってくるものです。するとどうでしょう?転職活動する気自体も失せてきたのです。転職しよう!と強く思うのはやはり感情的な面が一番大きいのではないでしょうか?

それに私はビズリーチヘッドハンティングされるような優秀な人材ではありません。
経験した分野で今の会社よりも入社時点から条件が今よりよい転職先は地元にはほとんどありません。(あっても悪評が広まっていて人が集まらず最初の給料が上がっていると推測される企業が多いです)。
あと長時間残業が続くような企業としてブラックなわけでもないですし、感情的な問題が減ればおのずと転職活動する気もなくなってしまったというわけです。

求人企業が数年前とほとんど変わらないから

今でも3年前の転職活動に使っていたサイトの登録は残っています。これはコロナ禍で求人がパタッととまった時に、今の会社がコロナ禍で急に人手が必要になったため”急募”しており、それに応募したからです。新型コロナ感染症が収まればまた転職活動を再開するつもりだったので転職サイトから退会していなかったのです。そして去年の春頃、2年ぶりに転職サイトを覗きました。するとどうでしょう。求人募集している企業のメンツが2年前と殆ど変わっていないのです。これはハローワークでも同じでした。自分の考えでは、コロナ禍で企業の環境は一変していると思っていて、募集している企業も求人内容も変わっているのではないかと思っていたのですが、実態はほとんど変わっていない。そして2年前に見覚えのない新規の求人はほとんどありませんでした。
理由は2つ考えられます。
1つは、2年前から求人を出してはいるが実際に採用はしていない企業。言い換えれば、いい人材から応募すれば採用する気はあるけれども、無理して採るほど人手不足でない企業。
もう1つは、採用してもすぐに退職してしまっている企業。単純にいえば、ブラックな企業か職場であること。
理由が上記の2つならば、応募しても落ちるか、すぐに辞めるかのどちらかになります。そうなると”このタイミング”で応募しても仕方がないということになります。

負の動機で転職しても転職したらその問題が解決するとは限らないから

そもそも転職する理由、て何でしょうか?キャリアアップ?待遇改善?現職の不満?ブラック企業から自分の身を守るの手段?色々あると思います。しかし実際転職した先でその目的が果たせるでしょうか?給料アップした分、当然求められる成果、残業は増えます。待遇改善を目指しても、そういう待遇が良い会社は退職者がほとんどいないので中途採用はよほどの戦力でない限り難しい。現職の不満というのは、転職先では解消されますでしょうか?人間関係を理由とする場合は転職したら必ず解消されますでしょうか?中途採用があるということは、裏を返せば、そういう問題があって退職者がでて、その欠員補充のためではないでしょうか。つまり転職しても高確率で同じ問題に直面する。そう考えると、転職する動機が見つからなくなるのです。
やりたい仕事、やってみたい仕事があるから、という理由もあるでしょう。但し私の場合は、現在の会社の別の部署にやってみたい仕事があります。(なので応募したというのもあります)となると、転職するよりも異動を希望した方がやってみたい仕事につくチャンスがあるのではないかと思った次第です。尚、結局異動した先での担当業務はやりたいと思った仕事ではありませんでした。コロナ禍後を見据えてこれから会社が力をいれようと思っている仕事でした。人事異動でも、自分がやりたい仕事ではなく、会社が求めている仕事に異動するのですから、転職先の企業に受かって自分がしたいと思っている仕事につける可能性はどれくらいあるのか?と思いました。今年は転職活動ではなく、去年だした異動願いが通るのか待っていた、というところです。

やりたい仕事を求めるのは転職でなく今の会社内でチャレンジするのもアリだと思ったから

「置かれた場所で咲きなさい」というタイトルの本があったと思いますが、今の自分はこの考えもアリなのではないか?と思っています。某実業家もたまたま出会った仕事で興味があったものをしているだけと言っています。そもそもやりたい仕事というのは自分のイメージでしかない面もありますし、実際やってみないと自分にその仕事に適性があるかどうかわからない。ならば今得られる機会に乗ってみる、というのも手ではないかと思った次第です。

仕事を変えるよりも自分の考え方を変えたほうがいいと思ったから

自分を変えるというより、自分の心理に興味が移っている状況といった方が正しいかもしれません。なぜ自分が仕事ににおいて、不安なのか、不満なのか、怖いのか、怒るのか、喜んでいるのか?今のところ、どうやら自分は、①未知のものに対して、先に悪いことを考えている②人の評価を必要以上に気にしていて、人に怒られたくない、人に評価されたいという意識が強すぎるのではないか、と分析しています。未知への恐怖と他人の評価に縛られていては、どんな仕事についてもつらいばかりです。転職する気があるならば、転職する前に、居続けようと思っていない職場でその意識を改善させたようがよいのではないか、と思った次第です。

異常に疲れる日がありその原因が掴めていないから

今まで仕事で疲れるのは長時間労働ではないかと思っていたのです。そこで極力残業が少ない企業を選んでいました。今の職場は殆ど残業がありません。しかし、異常に疲労がたまるのです。頭や精神が疲れるのです。それはなぜなのか?睡眠時間が足りないのでは?と思い、7時間以上寝たり、ヤクルト1000やその類似商品を飲んでみたりしましたが、どうも睡眠ではなさそうです。マルチタスクをしないように心がけてみましたが、そもそも仕事ってそうそうシングルタスクにはできないものです。それにマルチタスクにならないようにしたら、どうも会社の業務に非協力的な人間になりました(笑)。それに運動不足かもしれません。過度に疲労しすぎないのはどうしたらいいか、今でも模索中です。

副業を考えているから

転職するのではなく、副業をするのも一つの手ではないかと思っています。ただ人に聞くことによると、副業はまず第一に体力がいるとのこと。そうなると上記の疲労を解消しなければ体力不足で副業断念になるかも、と思っています。ちなみに、ブログを書き始めたのは、家でも仕事ができる仕事としてまずネット、パソコンに慣れるためです。慣れるというより、衰えた能力を回復させるといった方が正しいかもしれません。あと副業というのは本業が起動に乗るというか、ある程度自分の裁量で動けてこそ、予測がついてこそ可能です。今の段階ではそれは難しいと判断しております。

仕事の適性というのがわからなかったから

3月までの部署は自己都合での入退社が多い、離職率が高い部署でした。その理由というのが人間関係や給料面よりも、その仕事の適性がなく業務に苦痛を感じたせいからのようでした。(適正がなくても、仕事ができなくても平気なメンタルをもつ人もいますが。)それに退職した人が、新入社員として入ってきたのならまあわかります。初めて経験する業務の可能性が高く、ミスマッチも発生しやすいので。でもそこは他の部署から異動してきた人が退職する率が高かったのです。似たような仕事をしてきたのに、どんな仕事をしているか知っているはずなのに、なぜ適性がなかったのか?適性がないのになぜ配属されたか?自分ではまだわかっていません。ちなみに今私も異動に適性を試されている立場です。他人の分析は他人の心の中がわからないので、自分で試す、というのもありだと思っています。

解雇等がどう行われるか知りたかったから

3月までの部署はコロナ禍対応の部署でもあり、通常よりも人員が増えていました。そのため、去年の途中から業務が急速に減ってきました。正直担当業務の量が極端に減ってしまった人もいました。3月末には業務量にあわせて人員を削減するであろうことは誰でも予測できる状態でした。私も仕事が激減している業務を担当している人がクビの第一候補になると思っていましたし、同じように思っていた人達は何とかして担当業務を変えようと仕事の押し付け合いをしていて社内の空気はよどんでいました。そんななか、人員整理が実行されました。
会社はどれだけクビを切ってくるだろう、誰のクビを切ってくるだろう、自分はその対象にはいるだろうか、と気になったのです。クビになるのは気にいりませんが、コロナ禍を理由とする事業主都合の解雇ならば転職面接で転職理由を言いやすい。というわけで自ら動くのではなく3月末まで会社の出方を見てみました。結果はというと…*1

・有期雇用契約を結んでいる人、要するに非正規が対象になりました。
・契約期間が途中の人ではなく、ちょうど契約期間が満了となる人がクビの対象になりました。
・今回のクビの対象は、担当業務ではなく、上司から見て使いやすい人かどうかでもなく、経験年数の長短でもなく、年齢でもなく、単純に業務遂行能力が低い人になったようです。(これは私の評価でありバイアスがかかった推測です)。
・担当する業務量が減った人はクビではなく、別の部署に異動する形となりました。(私の異動もそれに近いと思っています。)

結果としては、合理的な選択でした。後、こういう人事関連というのは根も葉もない噂が飛び交うものですが、クビになったのではなく、自主退社だ、異動を拒否したからだという話が広がったのは意外でした。クビになった人の名誉のためかもしれません。尚、4月の1週目はクビになった人との間で引継ぎができていないので、職場は混乱中です。(クビになったのに引継ぎをまともにするやつがいるか、という話ですが)

前の会社の退職理由のなかに反省点がでてきたから

前の会社を辞めた際は経営者や幹部との感情的なもつれと、企業の将来性への危惧、自分の成長性が望めなかったからでした。(特定を避けるためここでは言えない問題もあったのですが、話が反れるので除きます。)あれから3年たちました。去年まで私は怒りに満ちていましたがその怒りも3年たてばなくなるものです。それに退社した会社のホームページを見るとまだ会社は存続していて元気にやっているようです。あの時は本気でつぶれると思っていたのですが、その後のコロナ禍をも乗り切ったようです。会社の内部がどうなっているかとか給料がどうなっているかとかはわかりませんが、存続できないであろうという予想は外れました。会社がつぶれるかどうかなんて当時幹部であった私でも予想できませんでした。

感情的な怒りは時間とともに減っていくものです。給料アップも実際転職してみないと本当のところはわからないものです。現職があまりにも安い給料だった場合、給料アップのための転職もありだと思っていますが、今は物価高により給料の今後が予測がつかない状態です。4月から新入社員の初任給が大幅アップしたところもでてきています。給料面は今後の動向を少しみてからでもよさそうです。
ただし、自分のスキルアップのためには退職したのは正しかったと今でも思っています。あのまま在籍したら「お山の大将」になって変化についていけなくなったと思っています。「お山の大将」は自分の仕事の邪魔はされにくいですが、自分の間違いを誰にも指摘されない面があります。これはその会社に10年以上幹部としていた人が、その後同職種で中途採用の人が入ってきたことで自分が時代の変化に取り残されていたのがわかり退職したので間違いないと思います。
後、慢性人手不足の会社というのも残留しても自分にとってはデメリットが大きいので人手不足解消の見込みがない場合は転職するのもアリだと思っています。協調性に欠けると判断される恐れがあり面接では退職理由として言いにくい理由ですが、慢性人手不足の会社は退職者の穴埋めのために長時間労働休日労働となり、業務の兼務が続くことで時間を余分にとられて健康を害しやすく、かつ自分の職務の能力と経験値の向上に支障をきたすからです。
ただし、人間関係の不満や将来への不安だけを退職理由とした場合は冷静になった後に悔いが残ります。転職するのはやはり、スキルアップするためか、心身の健康を守るための退散を理由にした方がよいと今は思っているのです。
転職理由が前向きな方がいいというのは単に面接が受かりやすいというだけではなく、転職そのものにとってもその方がよいのです。

 

※前年から心変わりした確認用として、前年の記事のリンクを貼っておきます。1年かけて転職活動する、と宣言していて見返すと恥ずかしい…。

 

kesera22.hatenablog.com

 

*1:人事の決定権を持っていない場合、人事に関して正確なことは絶対にわからないものですが、情報収集を含めた自分の解釈です