巧遅は拙速に如かず

仕事、自己啓発、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

人事異動の噂話は話半分 1年ぶりのお話

去年の4月16日に作成した記事を、別の記事の修正途中に見つけました。
私は去年の4月1日付けで異動したのですが、異動先は人間関係が酷く、他の人は異動の打診があっても断っていたようだ、というお話を書いていますが、実際異動してみたところ噂ほどでもなかったという記事です。

kesera22.hatenablog.com

さてあれからちょうど1年。また4月の人事異動の季節です。どうなることでしょうね。そしてこの1年を振り返っての記事です。

異動先の人間関係は噂通り、人間関係というより、〇〇さんは〇〇さんが嫌いという関係が複数ある職場でした。周りはそこに気をつけないといけないので、そんな気疲れはしたくないというのもわかります。噂はある程度あっていました。ただし、みんな大人の対応をしていました。悪口を直接本人には言わないし、意思疎通もできていました。ただし、その人がいない時や場所では悪口は凄かったですが、抑圧し続けると爆発してしまうので、ガス抜きは必要です。

前にも記事に書きましたが、悪口は余程迷惑をかけられない場合以外は本人に直接言わない方がいいのです。(補足:指摘、指導は悪口ではありません)それが組織として機能するための一線です。悪口は本人に言える場合だけ言え、というきれいごとをいう人がいたりしますが、職場の同僚でしかなく、友人でもない人には直接言う方がバカなんです。

そして興味深いのが、悪口を直接本人に聞こえるように言う1年前にいた職場の人が今年の4月1日付に全く接点のない部署に異動する予定であること。直接悪口をいう人はチームワークに支障を生じるからだと思います。

さて私の方の今の職場のこの1年間の印象はどうかというと、人間関係に問題があるといわれていた人よりも、むしろ噂になっていなかった人の中に仕事で問題のある人間が複数いました。他人と自分の感じる印象は違うということです。

私にとって問題のある人間は人間関係でなく、その普段の振る舞いでした。該当者3人。

1人は60歳で定年し再就職したジジイ。パソコンのテンキーの打刻音がめちゃめちゃうるさい。聞いてもいないのに前の会社の偉かった時や若い頃の話に話題を変える。(しかも役員でなれなかった部長レベル)前の職場の常識を他の会社でも使える常識だと勘違い。もう過去にしか生きられないのですね。ああはなりたくありません。

もう1人は、いい年して新卒の方がもっとましだと思えるぐらい社会人レベルにも到達していないが大企業での長期の職務年数がある人。

もう1人は、電話の受け答えがまともにできない女性。

3人に共通事項があります。ズバリ、転職面接での失敗です。面接官が他責の人を避けるあまりに前職の退職理由が他責でない定年退職した人間、前職が信用のある大企業の人間、寿退社後に再就職した女性。つまり、転職理由で本当に他責を避けてしまうと、能力が後手になって偏ってこうなってしまうわけです。退職理由や職務経歴に影響されすぎて、単純に実力が足りない人を選んでしまう。転職理由を他責で弾いてはいけない、電話応対という基礎能力をおろそかにしてはいけないというのは、過去に記事にしましたね。電話応対が新人でもないのにできない人は、そもそも会社の業務や職場の同僚が何をやっているか覚えようとする気がないからできないのです。(補足:時間を奪われるから電話が嫌いというのと、できるできないは違います。)

また、悪口を本人や上司に直接言う方が能力よりも厄介なんですね、大抵の職場というのは。医療、刑事ドラマのように口が悪いが能力が非常に高いから好き勝手出来るという人は現実にはそんなにいない。能力だけでやれるなら、個人プレイである部署か、独立してくれという感じ。

つまり能力が高いというメリットよりもチームワークを乱すというデメリットの方が大きいのです。能力が高い人の代わりはいくらでも出てきますが、チームワークが乱されると”今”組織が壊れます。部署としての成果はがた落ちします。某野球選手でも本人1人がどんなに成績が良くて脚光を浴びても、それを見た周りの選手のモチベーションが落ちてチームが負けていたら、チームとしてはその選手はいらないわけだからトレードやFAで放出されるわけですよ。名誉棄損になるので誰のことはいいませんが。