人生相談とかで
「結婚しないとダメですか?」という結婚の是非についての質問がある。
現在の価値観において、9割超の回答者は
「個人の自由である。よって、結婚したければすればいいし、結婚したくなければしなくても良い」
と答えるだろう。その答え自体はほぼ正しい。
だが、この質問の場合、質問者は前提がある。
「(結婚したいが、結婚できない)結婚しないとダメですか?」または
「(結婚したくないが、結婚したほうがいいと周りが言っている)結婚しないとダメですか?」のどちらかであろう。
よって、質問者の中には、自分の中で答えがでている。結婚したい、結婚したくない、という願望が。だから、上記のように今の価値観による答えを聞いたとしても質問者には世間的な回答はともかく、自分のなかの答えは決まっている。
そう、この質問に限らず、人生相談というのは、もう自分のなかでは願望がわかっていて、それが実現しないこと、周りに反発されることへの不満を聞いてほしい、というのが大半である。(あとは不安なので自分が間違っていないかの確認か、後押しを求めているだけである)
こう書いたが、質問者や回答者を非難しているわけではない。質問することで自分の願望がはっきりとわかる、それ自体が大事であって、熟練の回答者は、それは百も承知で答えているのだろう。
なにかがしたいのなら、なにか行動するしかあるまい。なにかがしたくないなら、周りの意見や不安に立ち向かうしかあるまい。今できないなら、先のために準備しておくしかあるまい。どちらにせよ、上手くいかなかったときの他人の評価気にしているからか、動いていないから、心配や不安になっているのだろうから。