巧遅は拙速に如かず

仕事、自己啓発、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

地元で1,2を争う規模の本屋に行った時の話。

昨日は久しぶりにうちの地元で1,2を争う規模の大きい書店に出向いた。ここには専門書が多いので専門書を探しに行ったのだ。

結論から言って専門書の数がかなり減っていた。初心者用の本ばかりになっていた。専門書は高いし、分厚いし、あまり売れないからであろう。前は専門雑誌がバックナンバーも含めて売っていたのだが…。こういう本はAmazonなどのネットショッピングに奪われたのかもしれない。注文することにする。(専門書は電子書籍になっていないケースがあるのでそこは本屋の狙い目だと私は思うのだが、販売数が少ないなら、置く意味はないだろう。)

そこで、お決りのビジネス書、自己啓発、文庫、新書のコーナーを覗いてみた。大きい本屋は掘り出し物に出会うことがあるからだ。

そして自己啓発と新書のコーナーに愕然とした。

まず自己啓発。このブログでは何度も言っている地雷本がメインに並べていた。

堀〇、ひろ〇き、Da〇go、中〇、etc。彼らの初期の本には彼らの独創的な考えや他の人にはない経験に基づく面白い本もあるのだが、最近はネタ切れなのか、悪口かただの名前貸しなのではないかと疑われる本が増えてきたため私は地雷本と表現している。終了。

そしてテレビと同じように偉そうな顔で腕組みしたおっさんの表紙の数々。危機を煽り、高レベルの俺様が教育してやるという考えがあからさまで時間の無駄。その横に陰謀論と、安〇晋三万歳の本が並べてある。この書店の自己啓発仕入担当者の認識は、自己啓発を読む人間はこの人たちの信奉者で、この人達が著作者なら何でも読むだろう、という認識なんだろう。終了。

そして新書。これまたとんでもない陳列。大河ドラマの宣伝のような本。陰謀論。宗教チックな個人の日記…終了。

ビジネス書。有名な経営者の武勇伝のような本が並ぶ。そのような本は再現性がない場合が多い。波乱万丈な小説としての意味合いなら別だが。終了。

本を読んでも意味がない、という意見に賛同しかねないような陳列を見て失望して帰ろうと思った時、ふらっとビジネス書の片隅に面白そうな本に出会った。ランキングには表示されないあまり聞いたことのない本だが、帯に惹かれた。帯がこの本のいいたいことを簡潔明瞭にまとめていて読みたくなったのである。書籍の帯は有名人の〇〇推薦とかどうでもよい、健康食品のCMのような読者の反応(本当かどうかも疑わしい)などどうでもよい、本の帯はこうでなくては。

ネットのおススメ表示やランキング順の並びではできない出会いが書店にはあるからやめられない、と孤独のグルメさながらに脳内会話してその本を購入した。

帰って本を読んだ。肝心の本の中身だが、帯で言いたいことがわかる、というのもある種問題だな、と感じた。帯で書かれたこと以上のインパクトがなかったのである。

書評は次の記事に続く。