けーせらーせらー

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最近話題のテレビ出演者の性加害報道についての私見 他

最近某芸能人M(以下、M)が性加害を行ったという内容の報道がされている。Mは事実無根であると否定し、報道した週刊誌を訴えるつもりであると表明し、裁判に集中するため芸能活動を休止するとのこと。

まず、私はこの週刊誌の記事を読んでいない。被害者が週刊誌を通して訴えていて、Mが否定されていることぐらいしか知らない。

当然事実かどうかは私にはわからない。どちらが正しくてどちらが嘘をいっているのか、はたまた合意があったかどうかが争点になるのかもしれないが、赤の他人である私がどちらかに肩入れすることはない。適当な憶測で物を語るのはどちらかを根拠なく誹謗中傷することになりかねないのでコメントすることもない。

Mが裁判に集中するため芸能活動を休止すること自体に意見もない。個人の方針に口を挟むことでもない。

ここまで話の前段。自分がいいたいのは以下の事柄。

Mの子分や仲間達がMを擁護するようなコメントをテレビという公共の電波を使っていうことはおかしな話ではないかと思っている。個人として知人のMのことを信じたいという気持ちがあるのだろうし、意見を表明する自由があるが、真偽不明の中でテレビで知り合いの肩を持つようなことを言うのはどうなのだろうか。被害者のいっていることが事実であるならば、そのコメントは被害者に対するセカンドレイプになるのではないか。証拠を持っていない者はテレビでは現時点では片方に有利なコメントはしない、というのが正しいと思う。嘘であった場合は、週刊誌は芸能人2人の仕事を奪った以上、それ相応の対応が必要であろう。

今日もテレビで加害者とされた芸能人の同僚が、芸能活動を休止させられるのはおかしいと怒りの発言をしていたようだ。ネットニュースの切り抜きは、どんな話の流れでどんな感じでそういう発言をしたかまで書かないので文字だけで判断するのは危険ではあるがこれをそのまま事実として解釈するならば、休止は本人の希望というその前提に立つ以上、休止はおかしいとテレビでいうのは如何なものかと思う。視聴者向けにその発言をして視聴者に何を求めているのか?真偽のわからない視聴者にどうしろというのか。「Mさんはお笑いの才能があるから加害者だろうがなんだろうがその才能をつぶすなと」言ってほしいのか?この場合は才能云々でなく被害があったかどうかの話である。

CMスポンサーに文句をいうのもおかしい。CMに金を払っているのは自社の広告宣伝のためであって、自社の製品の宣伝よりも芸能人を起用するといった点に注目が集まる以上、現時点でその芸能人を使って自社のCMをしないという選択するのは当然の選択だ。当然、芸能人本人を応援したいという法人がいてCMを流すというのも法人の自由だ。

ましてやジャ〇ーズ事務所のことがあったのが去年だ。ジャ〇ーズ事務所は当初はその性加害を当初は否定していた。裁判で週刊誌と争い敗訴してもその事実を否定していた。マスメディアは沈黙した。あれやこれや後から言い訳をしていたが、報道しなかったという事実は変わらない。そしてジャ〇ーズ事務所は、スキャンダルは報道されることなく、テレビに出ることができた。去年になって、被害者本人が顔出しで証言し、それを海外メディアが報じて、その後芸能事務所が性加害の事実を認めたから、そして、その調査報告で「マスメディアの沈黙」が被害を拡大させたことを指摘されたから、以降そこの所属タレントは全員CMをおろされたし、紅白にも出演できなかった。芸能人たちは加害者でないはずなのに。

ジャ〇ーズ事務所のことを考えれば、マスメディアは取材することができる以上、その取材を踏まえた対応をとるべきだろう。視聴者と違い、マスメディアには取材して真偽を探る力がある。最終的には裁判という形にはなるかもしれないが、取材はなにもその週刊誌だけしかできないわけではないだろう。ジャ〇ーズ事務所は敗訴したが、去年までその事実は報道しなかった。もやや真偽不明だからといってマスメディアは性加害に関して沈黙はできない。

さて少し話が反れるが、今もジャ〇ーズ事務所所属であろう芸能人の結婚報道がされた。結婚されたことを報じること自体、何も言うことはない。芸能人の誰が誰と結婚しようとも私にはなんのかかわりのないこと。というか他人がどうこういうことではない。だが、マスメディアが「アンチのいない結婚」「アイドルの鏡」と報道したことは違和感を感じる。もうマスメディアはジャ〇ーズ事務所を褒め称えるのかと。年が明けたら、もうジャ〇ーズ事務所への称賛を復活させるのかと。まだ移籍や被害補償が終ったという報道を見たことがないが、どうなのだろうか。

まあ所詮マスゴミなんてそんなもんだ。

能登地震で山〇太郎氏を叩く記事がネットメディアでは見受けられるが、報道特集とかでもやっていることは同じ。

身内か身内以外かで、文句をいうか、褒めたたえるか。芸能人(何の芸?)、有識者(何の知識?)か、はたまた何者か良く知らない人でも誰でもコメンテーターになっているし、もはやコメンテーターなどいらない。AIの自動音声でそのまま放送を流しておけばいい。

迷惑系、他人侮蔑系ユーチューバー?💩大好きの実業家?過去にその週刊誌から報道されたお笑い芸人?報道した週刊誌憎しという私怨からくる発言をしている人間と、自分へ火の粉が飛ぶことを恐れて、訴えた被害者の対応を責めるような人間たちにはコメントする価値ナシ。

というか結論と言ってもいい根本的な話。このニュースを何度もテレビで放送する必要性、コメントしたり討論する必要性があるのかい?コメントするだけならば自分たちの放送局でも取材して真実を追ってみれば?