メンタルに関する書籍の著者は以下のように分類されるのではないでしょうか
- 精神科医
- 心理学の学者
- 宗教家
- 体験者
- 実業家
- 作家、芸能人
表現の仕方は違えども、言っていることは大体は似たようなことをいいます。
- 他人の評価は気にしない
- 過去でもなく、未来でもなく、今を生きる
となると、違いというのは、何を自分の主張の根拠にするか(学術論文、宗教の創設者、自身の体験談)どういう風にこのテーマについて表現(記述)するか、でしょう。
そうなると、出版社と編集者の腕(惹きつけるタイトルとか)に左右されるのかも知れません。
著者に共通するのは、大抵は個人事業主もしくは専門職で、上司がいないまたは一人で仕事をしていけること、そして自分の力で食べていける術を既に身に着けているであろう人。著者から見たら、本を読まなくても自分本位で生きればいいじゃん、と思いつつ、需要に答えて、書いているのかもしれません。
でも大半の読者は、抑圧されながらも、組織に従っている人間で、提示される分析や解決策を読んでも、それで解決できれば苦労しないよ、という感想になるかもしれませんし、読んでなるほど、と思っても、数日後には現実に追われ、すっかり忘れているかもしれません。
それでも、なぜ何種類も売り出され、読まれるのか。自分も結論は大体同じなのになぜ読むのか?
栄養ドリング剤のようなものなのかもしれません。
鋼のメンタルを得たいという、ダイエット本、英語学習書に近い欲求かもしれません。
自分の精神が弱っていたり、視野が狭くなっていたり、心に余裕がないときに効くのかもしれません。
まだ自分のなかで、こうではないかという結論には至っていませんが、上記の表現の仕方と、読む時期によって、影響は変わってくるのではないかと思います。
それに、突き詰めていえば、本というのは、過去に全く存在していないような本なんてないのではないでしょうか?マンガしかり、小説しかり、雑誌のテーマしかり。
要するに、その読んでいる瞬間が楽しければよいのでは?