けーせらーせらー

仕事、メンタル、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

その本は本当にその著者が書いたのですか?

とあるネットの記事にて「いわゆる”自己啓発”本を執筆しているのは、著者として表示されている人ではない」と書いてありました。
そして、自己啓発だけでなく”テクニック本”もゴーストライターが書いている、とのこと。

実際ゴーストライターは、何十年前に某アイドルが口を滑らしたり、某実業家の方が、自分で書いてはいない、インタビューで話した内容を誰かがまとめて文章化していると公言しているので、ゴーストライターがいるということは知ってはいましたが、”専門家”の話を直接聞いていないゴーストライターが想像で書いた本もある、とまで踏み込んだのは驚きました。

結局のところ著者が本当に書いたのかどうか調べる方法は読者にはわからないのです。

見方を変えれば、テレビも同じ。出演者の発言であっても、本当にその人の意見なのか、それとも台本どおりに話しているだけなのかは視聴者にはわからない。

もしかしたら、コメンテーターというのは台本にあわせて話をするのが上手い人だけなのかもしれません。

ネットの記事も同じです。芸能人はいうに及ばず、専門家の名を表示したページだって、本当にその人が書いたのか、極端に言えばその人の意見なのか、監修したのかさえ、閲覧者にはわからない。

結論

何がいいたいかというと、〇〇さんが言ってたから、専門家の意見だから、といって鵜呑みにするな、ということです。ただ、疑心暗鬼になりすぎて陰謀論に走ってしまうのもどうかと思いますが。

さて、自己啓発本は「自己肯定感」を高める本、「気にしない」ことを薦める本が多いです。そして、本の著者は、専門家よりも、テレビやネットで自信満々で話をして、他人の顔色を気にしない方の本が売れるようです。著者のイメージが先行しています。

そして、取材や研究に基づいた本よりも、著者のイメージを借りた面白い”作り話”の本の方が売れるということ。

悲しいけど、本を売るためには出版社が生き残るためには仕方がないのかもしれません。