けーせらーせらー

仕事、メンタル、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

職場のチーム替えで、ミスマッチを起こす場合がある。

実話です。

とある人(以下Aさん)が同じ課で同じ業務をしている人がチーム替えで、自分のチームに異動してきました。担当する業務は若干変わるのですが、営業から経理、というような職種が代わるではなく、扱う商品が変わるぐらいのようなものでしたので、即戦力として期待されました。
また、これまで指導者をつけて数年働いていて、今回別チームで独り立ちしたような形でしたが、前のチームで指導者から仕事のノウハウは叩きこまれたもの、と思われていました。

それから、半年。Aさんは、戦力どころか足手まといになってしまいました。

Aさんは、なぜ足手まといになったのか?まずは具体的に記載すると…

1 業務自体は似たようなものだったので、場数をこなせば軌道に乗ったはずなのですが、これまでマニュアルや指示に沿って仕事をしてきただけで、自分で考えて勉強して仕事をしてこなかったため、仕事に関する土台となる知識や、ビジネスにおいての常識が根本的に欠如していた。

2 知識不足のままお客への説明をするため、結果お客からの苦情が発生する事態に。

3 上司からの誤りの指摘や指導も言い訳に終始し耳を傾けず、結果失敗を糧にして次に進めないので仕事ができないままの状態が続く。

4 自分から学習していないので、人に教えてもらったその場しのぎの知識でしかなく、結果次の問題が発生しても自分1人で対処できないし、なぜそうなったかの現状認識もできない。

5 自分が仕事ができない理由を、上司先輩の指導不足と決めつけてしまい(いわゆる”他責思考”)、お客様にまでも上司が悪いとか話してしまう状態に。それを聞いた上司先輩はAさんに仕事を任せるわけにもいかなくなる。

では、どうしてそうなったか原因を探ってみると、

前のチームでは、指導する上司先輩に可愛がられ”すぎた”ため(甘やかされていたため)上司や先輩が詳細なマニュアルを作ってあげて、仕事上の嫌なこと(クレーム対処やミスの謝罪)はほとんど上司先輩が代わりにしてあげていたため、結果Aさんは指示待ち人間、マニュアル人間となってしまったようなのです。。

良かれと思った指導体制が逆にあだとなり、仕事が身についておらず、また本人も仕事は周りが勝手に助けてもらえるものと勘違いしてしまい、独り立ちした時にその未熟さが露呈してしまった、というわけです。
それに自分が気づいて努力していれば挽回できる可能性もあったのですが、自己擁護に走ってしまったことで足手まとい(いない方がチームとして仕事が回る)という状態になってしまいました。

と、前置きが長くなりましたが、Aさんの悪口をいうのが今回の趣旨ではありません。

同じような仕事をしていても、チーム替えをしたら途端に仕事ができない人になる場合があります。
この要因として、それまで周りの人間に恵まれすぎた、という理由があるのです。

「ちむどんどん」の暢子や、ニーニーみたいなものです。
周りの手助けのおかげでやってこられた面があることを理解していない。主人公の暢子は思いつき起業しても、いつでもどこでも誰かに助けてもらえますが、現実はそうではないではないのです。 

結論 

周りに助けてもらえる職場環境、それ自体はいいのですが、その環境に安住し自分から学習しない、仕事を自分のものにしないままでいると、独り立ちするとき勤続年数のわりにキャリアをつめていない状況に陥っていた、ということにならないよう気を付けないといけません。