けーせらーせらー

仕事、メンタル、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

転職の判断基準とは

転職先を選ぶ基準として次のような考え方があります。”〇〇をしたい”から転職するという「to do」型より、”〇〇という状況”にいたいから転職するという「to bing」型で職を選ぶという意見。(ちょっと記憶があやふやですので、間違っていたらすいません。)

私も、何かをする目的よりも、職場環境や働き心地で転職先を選んだ方がいいと思っていました。
でも最近、to bing型に「人間関係」というものを忘れてはいかんなあと思い始めています。

職場環境や働き心地のよさ、というのは周りの上司や同僚にも結構左右されると思うのです。社内風土、というのも結局は職場の人が作っている面があります。経営状態が悪いところや、厳しい売上ノルマを課さないとやっていけない事業もあるかと思いますが、やっぱりそこに今いる人、今までいた人の影響が大きいと思います。

そして、この「人間関係」の良さというのを見抜くのは本当に難しい。実際一緒に働いてみないとわからないし、例え最初はうまくいってたとしても、ひとつの出来事がきっかけで急に悪くなる場合もあります。少ない人数の職場は周りの人が固定されているのでうまくいく場合もあるのですが、急に悪くなった場合、最悪な職場環境がそこで働く限り永遠に続く、ということになります。

では大きいところがいいかというと大きい所は「転勤」「異動」がついてまわります。そして異動先、または異動してきた人の間でまた新しい「対人関係」が始まります。それが上手くいくかどうかはやってみないとわからないし、上手くいっても「転勤」「異動」でまたリセットされます。ただ、大人数の部署、例えば〇〇係、〇〇チームで8人以上いる場合は、必ず人間関係で揉めて失敗する、と某有名企業のトップは言っています。

要するに、「対人関係」という実際働いてみないとわからない、不確定要素で居心地の良さを見つけるというのはかなり難しいということ。例えば面接でうちはかなり好き嫌いが激しい上司、同僚がいますよ、なんて言う採用や部署があるわけもない。

パワハラ、セクハラは論外ですが、人間関係というのは、あの人の仕事の進め方が気に食わない、あの人は仕事ができない、あの人の方がなぜ評価されるのか、あの人になぜあの仕事を任せるのか、なぜ人を集めないのか、などなど「対人関係」で働く人の99%は不平不満を持っているといえるでしょう。

よって、ここでいう「居心地の良さ」というのは、職場内対人関係を除く自分の仕事の中身での話、ということになります。要するに、この仕事は性に合っている、得意だ、苦にならない、という話。対人関係で無理に仲良くなろうとしない。一線を引いて干渉しない関係を作る。ただ、世の労働者の殆どの仕事の悩みは「人間関係」。そんなに簡単に割り切れる人など殆どいないですよ。

要するに、転職で居心地の良さ、「to bing」型を求めるのはかなり難しい。それに例え居心地が良いことが確定している企業の面接で「居心地が良さそうから」という志望動機ではまず通らないでしょう。

結論としては、今の会社で居心地が良い場合だが、自分のしたいことではない業務内容で会った場合、またその逆に今の会社でしたいことをしているはずなのだが居心地が良くない場合の、転職に踏み切るかどうかの判断基準、ということだと思います。