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雇用関係助成金の私見⑩ 中途採用等支援助成金

雇用関係助成金私見。今回は「中途採用等支援助成金」について。
この助成金は2つのコースがある。当初この助成金の名称をパッと見て、これは中途採用したら助成金が貰えるのかな?と思ったが実際は…。

中途採用拡大コース

中途採用者の雇用管理制度を整備した上で中途採用拡大を図る事業主に対して助成。

A中途採用率を20ポイント以上上昇させた事業主…助成額50万円

B中途採用率を20ポイント以上上昇させ、かつ、45歳以上の中途採用率を10ポイント以上上昇させ、かつ、対45歳以上対象者全員の賃金を前職に比べ5%以上上昇させた事業主…助成額100万円。

中途採用中心の会社だったらどうかなと思ったら、中途採用率を20%以上上昇させた会社、つまり中途採用拡大させた会社が対象とのこと。しかも計画前の中途採用率が60%未満の事業所に限るので、当初から中途採用率100%に近いような事業所は対象外になる。しかも事前に計画する必要もある。うーん、要件が厳しすぎなのでは…。

UIJターンコース

東京圏から地方への移住者を採用するための経費の一部(中小企業は1/2、大企業1/3)を助成。この”経費”とは就職説明会や募集・採用パンフレットなど、その移住者の採用活動に要した経費のこと。また、この経費の中に民間業者の紹介手数料や、求人情報誌への掲載料は含まれない。単に東京に住んでいる情報ではなく、”移住支援金”の受給者に限られる。
…うーん、UIJターンした人を雇い入れたら〇万円という助成金ではなく、要件も経費対象も厳しくとっつきにくいと思う。

まとめ

正直、名称とは違い使いづらさを感じた。中途採用”の”等”が厄介だった。どうも最近要件が厳しくなったようで雇い入れに関する助成金であるキャリアアップ助成金の正社員化コースや特定求職者雇用開発助成金と比較すると利用しにくそうですな。