けーせらーせらー

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最新のニュースを見なければ、内閣支持率の急低下の理由はわからない(皮肉)

内閣支持率が下落した、というニュースを見ることがある。
この支持率の低下、というのは報道機関の調査の仕方、つまり質問の仕方や聞く相手などでだいぶ数字は変わってくるらしいが、今回の話はそれとは別の話。

文字通り、最近、最新のニュースを見ないと支持率下落の理由がわからない、ということである。

具体的な話をする。

私が入院していた頃の約4か月間、テレビも新聞もインターネットも読めなかった。とてもそんな余裕がなかったからである。

そして退院してから、当時の麻生内閣の支持率がかなり悪い数字になっていたのを知ったのである。私は、あれだけ人気のあった総理大臣が、わずか数か月の間になぜそんなに支持率が急降下したのか当時も、そして今もよくわかっていない。

後から調べると、リーマンショックの影響と、漢字が読めないとか、飲食品の値段の相場を知らなかったとか、ハローワークでの求職者に向かっての話し方とか、そんなのしか出てこない。

リーマンショックにより経済が急激に悪くなったのは確かだし、そういうときの批判の矛先は時の政府にいきがちなのはわかるし、経済が悪くなっている時に政府を支持するかどうかと問われれば支持率は下がるだろう。だが、リーマンショックは当時の日本の内閣の失策とはいえないだろう。漢字が読めない?言葉が横柄?それが支持率の低下なのだろうか?

要するに、その時の支持率というのは、その時のニュースとか新聞が多分に影響しているのである。そして、ムード。あいつはけしからん、というマイナス感情の流れができてしまえば、一気に支持率は落ちるということである。

そうなると、前の総理大臣が辞める理由も今となってはよくわからなくなる。たしか、新型コロナウイルスが猛威を振るっていたことと、その中で東京オリンピックを行うこと、東京オリンピックの会場では当時禁止されていた飲酒が可能だったということ、あと総理大臣の記者会見があまり上手くなかったことから、支持率が一気に低下したのだったと思いだした。

そして、思うのである。それって、内閣総理大臣を辞任させる理由になるのか?と。結局、支持率、というのはその時のムードの影響がかなりあって、その時のムードはテレビや新聞やインターネットのニュースで作られているのではないか、って。

そうなると今の総理大臣はどうか。どうやら”増税メガネ”とか”検討大臣”とかいわれているが、結局、増税をしたかといわれると今はそうではないだろう。インボイス増税か、といわえると現時点で一部の個人事業主を除いては疑問であるし、あれは軽減税率導入時で決まったことだし。他の増税は…まだ決定してないしね。まあ、息子のオイタとか大臣の辞任とかもあったと記憶しているが、これもニュースを見ていないとわからない。

結論。

内閣支持率が”急に”低下するというのは最近のニュースを見ないとわからないということであり、最近のニュースの影響を受けた結果であり、特に”急に”低下する場合はけっこうな割合で数年先には忘れている理由で低下している、と言いたいだけである。

勿論、国民にとって解決してほしい問題を解決していないから、国民にとって不利益なことを強引に押し付けるから等という理由で一国民が支持しないことを否定するつもりは毛頭ない。民主主義なのだから。