けーせらーせらー

仕事、メンタル、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

不安・怒りと向き合う

不惑の年になって早数年、やっと最近、なんとなく体感的に実感できるようになってきた。

まず【不安】への対処。この「不安」は必ずと言っていいほど、未来のこと、先のことに対する自己防衛が知らず知らずのうちに働いていることがわかる。

「怒られたくない」「失敗したくない」「悪い評価をされたくない」などという防衛反応が働いていることに気づく。今現時点で起きていることではなく、これから起こる未来に対する自己防衛。そしてその自己防衛は過去の怒られた経験、失敗した経験、または成功が続いていることからくる。

そしてその未来予想は大抵当たらないことにも気づいた。怒られること、失敗することは予期していない時に、自分が気づかない時に発生することに気づいた。だから大抵「不安」になっても仕方がないのだ。そして、怒られたから、失敗したからといって、自分に損失が発生することも殆どない。失敗はリカバリーできることの方が多い。(勿論何十億円の博打の損失をリカバリーするのは無理)

失敗した時にパニックになってその失敗した事実を隠そうと画策するのが一番いけない。いい訳したり、他人に責任を押し付けたり、その場から逃げ去ったりしてしまうのが一番いけない。

ではパニックにできる限りならないためにはどうしたらよいか。それは失敗の経験をすることだ。交通事故がまさにそう。無事故でずっといるほうがいざ事故を起こした時に頭が真っ白になって、ひき逃げをしたりしてしまうそうだ。被害にあった方には気分の悪い例えだが、人身事故でない物損事故やヒヤリハットを過去に経験していた方が大きな事故に対処できる確率が高い。交通事故は予期せぬ時、ふとした不注意、油断、焦っている時に発生するのが常である。

だから不安になるのは失敗を恐れるからだが、その不安を減らすためにはむしろある程度失敗した方がいい。その結果の責任を負った経験を積んだほうがいいのである。

続いて【怒り】への対処。

怒りも大抵は自己防衛。自分が傷つけられたから怒る。自分のプライドが傷つくから怒る。自分が蔑ろにされたから怒る。自分の邪魔をされたから怒る。自分に責任を擦り付けられそうになったから怒る。自分がこうあるべきと思うことが実施されないから怒る。

でもそれはきっと他人がこうあるべき、自分に対してこうすべき、という意識があるから怒る。だから〇〇すべき、という感情を手放せば怒りは減る。

ではどうすればその感情を手放せるか?それは他人に期待しないことである。他人に評価されようと思わないことである。

ただ自分の身を守るためには怒る必要がある。言われるがままだと責任を擦り付けられる。毅然とした態度をとる必要がある。自分を蔑ろにする人間は自分を見くびっている場合が多いだからたまに怒ると自分を警戒してくる。自分の怒りのラインを探ってくる。だから演技をするように相手の様子を探るように怒る。相手によい評価をしてもらおうと思わない。自分に不利益を与える相手に評価される必要などないのだから。

ただいつもいつも誰彼構わず怒ると、善意ある他人にも避けられる。協力をしてもらえない。全方位で喧嘩をしかけないことである。数秒で忘れるようなことは些細なことだから怒らないようにする。または直接は怒らずに他人に愚痴ってガス抜きをする。そうすると他人からの噂話で相手の耳に入って警戒される。直接言うと、相手も感情的になってしまう。怒りは一時の感情的な言動ではなくコントロールしてこそ、その価値が発揮される。