今回のテーマは「面接の場に入室してきた求職者を見ただけで優秀かどうかわかるか」について。
まず前提として”優秀”の定義を、その会社の仕事で成果をだす人とします。
結論としては、仕事ができそう、できなさそうというのは”大体”わかる。
まあ面接というと自分が求職者の時の記憶の方が強いのでイメージしにくいですが、人事異動で新しく入ってきた人で置き換えても殆ど同じだと思います。別に有名で成功した経営者でなくでも、採用担当の経験がなくても、ある程度仕事をしていれば大体はわかると思います。
そして話してみて、最初の動きとか質問内容とか話し方でさらにわかると思います。面接で解答とかをどんなに用意してきても大体はわかります。
世の中には、実務能力はかなり高いけれども、面接が非常に苦手な人がいます。初対面の人が苦手な人とかいるんです。でもこれも手練れな面接官は見抜けたりするもんです。
逆に面接”だけ”はめっぽう上手い人。仕事ができるというよりは、詐欺師としての能力が長けているというか…。でも聞こえは悪いですが、詐欺師としての能力をもっている人とか詐欺師と何回も対峙している人だと結構、見抜けるようです。
私の主治医の精神科医も患者が入室してきた姿や目で、病状が悪化しているとか大体わかると言っています。
でもですね、”絶対”ではないというわかりやすい根拠があるんです。それは野球のフリーエージェント。野球はどこのチームに入っても選手としてやることは同じではないですか?そしてプロとして第一線で活躍していたことは誰でも知っている。ではフリーエージェントで入団した人が絶対活躍するかと言うとそうではない。本人のコンディション、年齢、職場環境、人間関係、色々な要素が影響するのだと思うのですが、どんなチームでもフリーエージェントで入団した選手は”全員”成功した、というチームはいないと思うのです。
いわんや仕事をや。いわんや面接をや。その仕事をやっている姿を見たことも聞いたこともない人が優秀かどうかを、上記の野球以上に入っただけで見抜けると思いますか?
あと「男子、3日会わざれば刮目して見よ」という慣用句もありますしね。女子でも同じです。今はダメでも将来のことはわかりません。
だから、”大体”はわかるが、100%はわからない、というのが正解だと思います。
何、100%わかる、と豪語している人がいるって。下に貼った方と同じ能力をお持ちなのでしょう。