仕事でない野菜栽培、園芸はストレス解消に役立つかどうか、という問いに対する私見。
「自主性が保てて、熱中できて、成果をあまり気にしなければ、ストレス解消になる。」
というのが私の結論。
約10年前、メンタル疾患で休職中に外を歩いている時に、仕事の休日に自宅の畑作業をしている人(Aさん)と話をしました。
Aさん曰く
「土をいじくるのに熱中すると、仕事のことやほかのことを忘れてストレス解消になるぞ」
その後、私はリハビリで園芸作業をするところに申し込みました。しかし、結果は散々。楽しくないし、体調不良で途中抜けしたくとも休む場所もないし、メンタル疾患の最中は好不調の波が激しかったので度々欠席したりすると「毎日きちんときてもらわないと効果がない」と説教をいわれる始末。強制的なものへのストレスとイライラがたまったので1か月で辞めました。
では、実体験を踏まえると、Aさんの答えは間違っているのか?というと、間違えではないです。
畑作業”自体”がストレス解消になるかどうかは人それぞれであり、本質的には、自分の判断で何を植えようか考えて、その作業中はストレスのかかっている仕事や将来の心配や上手く育つかどうかという不安を抱えずに、今その瞬間、熱中できる場合はストレス解消になります。
逆に、人に何をどこにいつまでに植えるか指示されてやってもストレス解消になりません。金を払って、肉体労働をしているだけです。太陽に当たり体を動かすという効果より、人にノルマつきで指示される方がストレスを増大させます。
要は、自己コントロール感と、熱中できることがストレス解消に繋がる、ということになります。それが畑作業なのか、園芸なのか、他のことなのかも人それぞれです。
メンタル疾患の治療として園芸をする場合も同様。ストレスが増えなければありだと思いますが、それをストレスと感じさせるかどうかは、園芸を主催する人の手腕と環境本人の考え方と健康状態次第です。
ちなみに今の私の場合は、園芸や畑作業はストレス解消にはなりません。周りにあれがいい、あれは悪いと口をはさんでくる本職が沢山いるから。後、思ったとおりに育たたなかったことに対して強い苛立ちをもつ人や、成果に不安を抱えがちな人も向かないと思います。
あと趣味全般にいえますが、趣味で仲間ができるか、年をとってもできるか、金がかかるかとか事前に周りや将来を気にしているものは大抵長続きしませんし、そもそも趣味ではないです。その時間、没頭できるかどうかです。(趣味ではなくどこかのコミュニティに入りたい、という話なら別ですが。)