けーせらーせらー

仕事、メンタル、労働法、転職、書評に関するエトセトラ

人の仕事をオワコン呼ばわりする精神科医Kへ

ユーチューバー精神科医K殿

前略 「今のあなたの仕事はオワコン」とニヤニヤ笑ってなにがそんなに楽しいのですか?会ったこともない他人の仕事を、ネットスラングであるオワコン=「終わったコンテンツ」、つまり”終わってる”呼ばわりする動画を投稿する行為は他人を思いやる気持ちもありません。その品性を疑います。

表現の自由はあります。他の動画を見ればオワコン呼ばわりする理由がわかるかもしれません。ショート動画で導線を引いて、理由を示した他の動画にひっぱりたいのかもしれません。ただ、このような侮辱する言葉だけを投稿する人を私は心から軽蔑します。著名人に一般人が反論すれば誹謗中傷扱いされるので、わざわざ動画に直接反論するコメントはしません。ただあなたの発言は金輪際聞きたくないので、「表示されない」ように設定しました。 

早々

 

さて、本題。10年後になくなる仕事、というのは何度も予想されています。今はAIでなくなる仕事、とドヤ顔で語る輩が多い。

まあ、こうやって将来を煽っていくのが儲かるのでしょうねえ。はたまたAIを見た驚きで、さも自分がその技術を先んじて操っていると浮かれているのか…。

私が22歳ぐらいに、なくなると言われていた仕事があります。製造業で働く人、経理関係、公認会計士テレアポ(電話関係)、レジ関係…さてどうでしょうか。なくなっていますかね?なくなってる場合は国による政策(派遣社員技能実習生の拡大)とか、賃金低下などにより労働者から敬遠された人手不足の結果でしょうねえ。評論家が予想するような技術革新によるものでなくなった仕事というのがあるとしたら、スマホの発展によるガラケーや固定電話関係やインスタントカメラ関係ぐらいでしょうか?それでも全くはなくなっていない。誰かが画期的な発明をした場合、変化が起こるかもしれませんが、自分で何も生み出せないコメンテーターごときやコメンテーターきどりが思いつくような技術革新ではなくなりません。

そりゃ、勿論100%なくならないとはいえないし、携わっている労働者の人数が減少したりとか、やっている仕事内容が変わっていくのもあります。海外に移転してしまう場合もあるでしょう。でも”なくなり”はしません。ただ、どんな仕事でも変化していきます。変化を、消滅と読み替えてはいけない。

経済評論家なり、今AIをかじりはじめた人とかがAIによって仕事がなくなるとか煽っていますけど、それで煽られている仕事は大抵なくなりません。なくなるとしたら、それはAIでなくなると今煽っている自称クリエイターとか、ユーチューバーとか、有識者(笑)の各個人の仕事。煽る仕事はAIでもマネできるでしょうから。講演もAIが読み上げてくれるでしょうから。まあ、その人たちはほかの不安を煽るのが仕事ですから、またネタを見つけてくるでしょうけども。

AIに関して言えば、読売新聞をはじめ大手マスコミがかなり本腰を入れて著作権の問題提起をしています。総理大臣のフェイク動画は呼び水です。おそらく、著作権保護を名目に規制がかなり入るでしょう。訴えられる人もまたでてくるでしょう。公にだすものをAIを使って仕事でする場合はそういうリスクや規制を考慮したになるでしょうから、AIは大々的に今の仕事が置き換わるほどにはならないと思います。AIと生成AIは違う?知らんがな。

では対外的に迷惑をかけない金を生みださない内部での資料作り、文章作成に関してはどうかというと、新人育成のためには残すでしょうからなくなったりはしないと思います。自分で考えることは「知識」「経験」を生み出します。物事を動かしていくには、最初は質ではなく、量をこなして仕事を覚えていくものです。自分が若手の時にその量を経験させてもらったことを忘れてはいけません。新人の仕事や経験をAIに代替するような会社は新人を育てるつもりがない、と判断されるかもしれません。AIが仕事をするのならば、AIが作ったものを監視し手直しする仕事が新たに増えるかもしれません。

勿論AIを使うことを仕事の中で求められることは十分考えられます。パソコン業務が必須になったように、AIによって将棋の世界も変わったように、AIを使えないといけないものになるかもしれません。でもAIを使うからと言って将棋の棋士の仕事はなくなっていません。

また、AI云々は別としてなくなる仕事があると思います。それは国による政策の影響でなくなる場合です。なくなるとしたら、AIよりこっちの可能性の方が高いと思います。

また、競争に負けたらその会社でのその仕事はなくなりますが、その仕事自体がなくなるわけではないです。